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タイ国内外旅行

【チュムポーン県】南タイのローカル島・ピタック島滞在記

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Sunnyside

こんにちは!Sunnysideです。

タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。

南タイのチュムポーン県に浮かぶ島「ピタック島」

この島を「知っている!」と答える日本人の方の多くは、大人ではなく子どもたちかもしれません。

「ピタック島」は、タイ在住の日本の子供たち向けに、自然体験プログラムを提供している 「Sawan Thailandのキャンプ地の一つとして知られています。

タイ在住の友達から、この島でのSawanの活動の話を聞いたとき、子供たちを行かせたい!という気持ちもさることながら、「いやむしろ自分が行きたい!」という思いが強かったため、親子で行ってみることにしました。

結果、アクセスが思いのほか大変で、ただ島に滞在しただけって感じになってしまったのですが、ピタック島ってこんなとこだよ、というのをこの記事で紹介したいと思います。

ピタック島は自力でたどりつくのが結構大変

ピタック島のあるチュムポーン県は、ホアヒンのあるプラチュアップキーリーカーン県の南にあり、南タイの入り口ともいえる県

バンコクから車で行くと6時間半ほどかかり、車だと遠すぎる、夜行バスで行くと近すぎるという、絶妙に行きづらい場所です。

南タイは総じて情報が少ないこともあり、今回は飛行機でチュムポーン空港に行ってみることにしました。

早朝便があったので、バンコクを出て8:30にはチュムポーンに到着。

地図で調べると、チュムポーン空港からピタック島のある桟橋に行くのに車で2時間弱かかる模様。

空港にはタクシーサービスがあり、チュムポーン市内や桟橋(ピア)行きへは200~300バーツとのこと。

「お、これは結構スムーズに行けるかな?」と思いきや。

窓口

ピタック島?どこ?それ

なんと、タクシーサービスのスタッフの皆さん、ピタック島の存在を知りません

よく見ると、「桟橋(ピア)行き」となっていたのは、タオ島、パンガン島、サムイ島に行く際に利用する桟橋行きのものでした。

この辺りの島々って、チュムポーンから訪れる人も多いんですね。

タクシーチャーターでもOKなんだけど…と伝えたのですが、「ナイナイ」と言われてしまい、「とりあえずチュムポーン市内まで行ってみたら?」と提案されます。

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ちなみに私のタイ語はつたないレベルなので、もっとちゃんと話せたら、別の選択肢もあった可能性アリです。念のため

「チュムポーン市内に旅行代理店があるよ」と教えてもらいました。

少しでも目的地に近づくために、まずは車で40分ほど南下して、チュムポーン市内まで行ってみることにします。

チュムポーン市内までは、乗り合いのバンで移動。ファラン(西洋人)の方たちが多め。

バンの乗客のほとんどは、チュムポーンのビーチリゾートであるサイリービーチ(地図)で降りていました。

チュムポーンのビーチリゾートも気になりますが、ここはぶれずにピタック島を目指していこうと思います。

市内に着くと、先ほど紹介してもらった旅行代理店、Fame Tours & Services(地図)の前でおろしてくれました。

市内からピタック島までは車で1時間強。なんとか車でも出してもらえると、たどり着ける距離なのですが。

中の窓口で早速相談。

窓口

ピタック島?どこ?それ

マジですか。。。

Sunnyside

旅行代理店の人がじぶんたちの県の島を知らないって、どないやねん!!

このお店からは、タイ各地へのバスやバンが出ている模様。

北はバンコクから南はクラビ、プーケットまで。

主だった観光地は、出発時間さえ押さえておけば、ひととおり行くことは出来そうです。

しかし、この中の行き先のどこよりも近いはずの、ローカルなチュムポーンの島ピタック島へは行けない!

「タクシーも車の手配もない」と言われてしまい、私の拙いタイ語では完全に手詰まりになってしまいました。

訪問をあきらめるべきか。

判断に迷いながら、町を少し歩いていたあと、ふと「宿に相談してみよう!」と思い立ちました。

なんとも情けないメッセージですが、これでどうにもならなければ諦めよう!と待つこと20分。

宿からお電話があって、「ランスアンという町に向かって!」というアドバイスをいただきました。

ランスアンがどこかもわからなかったので、携帯電話を旅行代理店の方に渡して、直接話をしてもらうことに。

窓口

ランスアンなら、ガソリンスタンド近くのロットゥー乗り場から行けるよ

代理店の方から改めてアドバイスが。

ようやく次の目的地まで繋がりました!

このちょっとずつ進んでいく感じ。まるでリアルなドラクエを進めているよう。

安心したところで子供たち、お腹が空いてしまったので、近くの食堂で朝ごはん。

この時点でもう「今日中に目的地たどり着けばいいや」という気持ちになってました。

チュムポーン市内中心地から10分程歩いたところで、目印のガソリンスタンドを発見。

ガソリンスタンドの隣にロットゥー乗り場がありました。

よく見ると、乗り場の奥は鉄道ですね。

チュムポーン駅がすぐそばにあるようです。

私のタイ語は大分適当で、旅行代理店の人が教えてくれた場所がホントに合ってるのかすら自信がなかったので、この白い車たちが視界に入ってようやく安心しました。

ロットゥーは、定時発車ではなく、車の中が乗客でいっぱいになったら発車する仕組み

この時点ですでに時間は11時。

私たちが訪れたとき、他にお客さんがいなかったのでドキドキしましたが、30分ほど待って無事出発できました。

ロットゥーは、色々なところで人を載せたりおろしたりしながら、ゆったりと南下。

Sunnyside

売り物たっぷり仕込んだ業者さんを乗せたり、学生をおろした先に家族が待っていたり。ロットゥーは移動するミニドラマのような魅力がある

チュムポーン市内から2時間程で、無事ランスアンに到着しました。

ランスアンに着いた後の移動手段は全くのノーアイディアだったのですが、その辺りはさすが親切の国タイ。

ロットゥー乗り場の方に相談したら、手の空いている近所の人?が車に乗せてくれました。

Sunnyside

知らない人の車に乗って、知らない場所に連れて行ってもらうって、タイならではの体験だよなあ

ロットゥー乗り場から車に乗せてもらって30分、ようやく、ようやく海が見えてきました!

朝8時半にチュムポーン空港を出発してからすでに5時間!ようやくピタック島に行くための桟橋に到着しました!

Sunnyside

ただ到着しただけなのに、何かを成し遂げたような達成感!!

桟橋の向こうには、ひょうたん島のような形をしたピタック島が見えてきました。

左側に見える、海を渡る送電線がこの島の特徴。

水位の低いシーズンだと、時間帯によって歩いて島まで渡れるんだとか。

ピタック島に向かう桟橋は、最近新しく改装されたようで、すごくきれいな入り口になってました。

しかしこんなきれいな桟橋にもかかわらず、渡しのボートは待機していません

ときどき島の方からボートが来るのですが、どれも送迎専用のようで、私たちよりあとから来たタイ人の人たちが、乗って行ってしまいました。

「そーか、宿か」と改めて気づき、私たちが桟橋に着いたことを宿に伝えて、迎えにきてもらいました。

炎天下の中待つことしばし。ようやく迎えのボートが到着。

ボートでの移動時間は10分弱。

陸から近い島なんですね。

島に近づくにつれ、海岸の雰囲気がわかっていくのが、なんともいえずワクワクします。

島の陸側の海岸には、カラフルな海上コテージが立ち並んでいました。

Sunnyside

初めての海上コテージ滞在!楽しみ!!

ピタック島 ローカルな島の暮らし

小屋と小屋のあいだの、階段部分に接岸。

石の橋を渡って島に上陸。

浜辺から見た海上コテージ。

これ、こんなシンプルな造りで毎日波にさらされて、倒壊とかしないんでしょうかね。

地震大国日本からしたら信じられません。

島の浜辺には、子供たちの遊べるような遊具がいくつかありました。

ピタック島はボートから見た感じたと、40戸くらいの家しかないのかな?という印象だったので、学校などは本土にあるのだと思います。

未就学の子供たちが暇なときに遊ぶのでしょうか。

Sunnyside

もちろん子供たちはガッツリ遊ばせていただきました!

こちらの、木にぶら下がったタイヤと、ブイでできたブランコも楽しい。

島の浜辺は、全体的に海からの漂流物(ごみ)が目立ちました。

清掃が追いつかないのかもしれませんが、ちょっと切ない。

島の北側に向かって歩くと、ちょうどピタック島に行くときに着いた岬と同じような建物が建造中でした(2022年時点)。

あの岬のボートが、今後はここに接岸するのかもしれませんね。

Sunnyside

ぜひ定期船が欲しいところ!

将来、ピタック島のシンボルになりそうなオブジェが絶賛色塗り中。

ちなみに左奥の建物は、調べみたら後日お宿(地図)になってました。新しい宿泊地はいいですよね。

ビーチが綺麗になったらもっと観光にも適した島にもなる気がするので、この入り口部分が島のランドマークになるといいですよね。

島の中に入ると、小高い所からはヤシの木と海が垣間見えました。

島内の道は綺麗に舗装されていました。

というか、島にちゃんとした道はこの1本しかなくて、「あとは野山の中を歩いてね」という感じです。

もう夕方にさしかかっており、子供たちが「疲れた!アイス食べたい!」と言い出したので、アイスなんか島で買えるのかな?と思いながら売店を探してみることに。

ちょうど家の外でのんびりしている夫婦がいらっしゃったので、訪ねてみたところ、「もうちょっと行ったところにセーウェン(タイのセブンイレブン)があるよ!」との回答。

セブン?セーウェンって言いました?

セブンイレブンですと???

セブンイレブンって、Google Mapで調べたらランスアンでも中心地あたりにしか分布してないのですが…もちろんピタック島にセブンのピンは立ってないのですが…40世帯位の小さな島にセブンがホントにあるの?

そのまま進んでみると、何やら売店らしきものが…。

ありました!

たしかにこれは…セーウェン!

しかしこれは、セブンイレブンならぬ、セブンエレファント!!!

Sunnyside

あった!!セーウェンあった!!!と親子で大興奮

ちなみに、右の看板はSAWANの子供たちが書いてくれたのだそう。

島で唯一の売店、貴重ですね。

セブンエレファントは、お菓子から日用品まで充実の品ぞろえ。

もちろん目的のアイスもありました。

翌日朝は、島の反対側まで散歩してみることに。歩道が舗装されていると道に迷うことがないのでいいですね。

島の反対側は、内陸に面していない不便さからか、放置されているのかな?という印象。

遊歩道もありましたが、海からの漂流ごみなども多く、ちょっと寂しい印象でした。ここで海遊びできるようになると素敵なのですが。

遊歩道は島の上の方まで続いていましたが、こちらも清掃がされていないため、落ち葉がワサワサ、木が覆い繁りすぎで、神隠しにでも逢いそうな雰囲気。

遊歩道を登っていくと、景色のいいところまでたどり着いたので、ここで散歩は終了することに。

1日で回り切れてしまう、本当に小さな島なんですね。

Sunnyside

こうして見ると、海もきれいだし波も穏やかだし、もう少しでいい感じの観光地になりそうな気がする。

ピタック島お宿の様子。おどろきの晩ご飯とは

ピタック島のお宿は、基本的にみんな海上コテージ。

新しさによってエアコンがあったりなかったり、という感じです。

Google Map上で表示されるお宿は、4つほどあるようですね。

船から宿の海上コテージにあがってすぐ目に入ってきたのは、きれいに並べられた干物たち。

海の上には、漁のために留め置かれたたくさんの漁船。

日本とはまた違った、島での生活が垣間見えますね。

客室は、木と竹で作られた部屋になっていました。

乾季に訪れたこともありますが、室内は涼しく、また海の上なので虫もおらず、意外に快適。エアコンがなくても特に気になりませんでした。

窓からの景色もとっても魅力的!

潮の満ち引きで海岸線が変わっていくのも面白いんです。

部屋を出て、共用部分にはハンモック。

この日は私たち以外の宿泊客はいなかったので、貸し切りで過ごせました。

のんびり暮れていく時間帯。特にやることもないので、海風にあたりながらただひたすらにぼーっとします。

そういえば最近、ただぼんやり過ごすということをしていなかったなあ、と気づかされました。海はいいですね、やっぱり。

夕方になると、漁に出かけていくボートもちらほら。コテージの先っぽにあるのは…?

水道!でも使い終わったお水はそのまま海にイン!

これは…洗面台を付ける意味があるのか?と思いつつも、海では手がすぐよごれるので、ちょくちょく洗えて意外に使い勝手良かったです。

いよいよ晩ごはんの時間。

お昼ごろ、宿の人から「これからイカを料理するわよ~」と見せていただきました。さてさて。

最初に出てきたのはカニ。って量が!!すでに多い!!

Sunnyside

未就学児含めた母子3人。このあとでてくるものが怖くなる

ででーん!左から魚、大量の海老、辛い海鮮の炒め物、カニ。

左下は、フライドポテトかと思いきやイカフライ。そしてスイカ。

なんという贅沢フルコース。とても食べきれる量ではありません。

ちなみに右側に見える白い洗面器みたいなものに入っているのは白米です。5合ぐらいありました。

島に住んでいると食事は毎日こんな感じなんですかね、すごい。

残ったご飯を海のお魚のエサにして楽しむ子供達。

宿の人も「ダーイダーイ(いいよいいよ)」とニコニコ。何もかもが緩い。

暮れていく空を眺めながら、みんなで海にスイカの種の飛ばしっこをしました。

ホテルとはまた違った海の上の暮らし、いいですね。

ちなみに夜のイカ釣りなどの体験型のアクティビティなどもあるようなので、もっと充実した1日を過ごしたい場合は、事前に手配をして臨んだ方がいいと思います。

おまけ 帰り道に気づいたもうひとつの移動手段

ピタック島から帰るには、宿からまずボートで送ってもらいます。

本島の桟橋に戻ってきました。

もちろんここからの移動手段は皆無なので、ちゃんと昨日のうちに、ここまで送ってもらった車のドライバーさんの方の連絡先をゲットしていました。

彼に連絡して、迎えに来てもらいます。

昨日はピタック島にばかり目がいっていたので気が付かなかったのですが、こちら側にあるオブジェもなかなか可愛いです。

やけにリアルなタコさん、そして目がカワイイ。

ファンタジーに出てきそうな大ダコのオブジェもあったので、迎えの車を待っている間にいい感じの記念撮影ができました。

ランスアンのロットゥー乗り場まで戻ってきましたが、そこからが長い。

なんせ乗る人がそれなりにそろわないと出発してくれないので、まったく時間が読めません。

幸いにも乗り場近くに子猫ちゃんが大量にいてくれたので、子供たちは親そっちのけで猫と遊んでくれました。

ロットゥー乗り場のすぐ近くに国鉄ランスアン駅があったので、待っている間の暇つぶしに線路を歩いてみたり。

しばらく待っていると、バンコクでもよく見かけるオレンジの列車が通ってきました。

やっぱりタイ国鉄はいいなあ、なんて思いながらカメラのシャッターを押してたらふと。

「あれ、こ列車に乗ったらチュムポーンまで行けたんじゃね?」と気づきました。

なんと、国鉄ランスアン駅からチュムポーン駅までは電車で1時間程!

その手があったのか~!

なんなら列車の出発時間に併せて移動していたら、チュムポーンとランスアンまでの移動は、もっと時間も読めたし楽だったんですね。

まあ国鉄も遅れて出発するので何ともいえませんが。

南タイで国鉄に乗る、というロマンは、残念ながらいましがたシャッターに収めた列車とともに去っていってしまいました。

Sunnyside

というわけで、移動手段がなくピタック島へ行きたい人は、特に市内への戻りはタイ国鉄をおススメします。

まとめ

以上、南タイチュムポーン県に浮かぶ小さな島、ピタック島について紹介しました。

これまで島といえば、観光地化されたビーチリゾートしか訪れたことがなかったので、島の暮らしが垣間見えるピタック島は、私の目にとても新鮮に映りました。

調べてみるともっと、一緒に島の生活を楽しむアクティビティなどもあるようだったので、体験型の旅がお好きな方にはおススメしたい。

そしてぜひ、もりもりの海の幸を堪能してくださいね。

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タイ在住。バンコクの街歩きと、市場でくつろぐ猫が大好き。ガイドブックに収まりきらないタイ国内旅行の魅力を発信中!よりディープなお出かけはInstagramから

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