日本とタイのどちらでも病院を受診したことにより、それぞれの国で考え方が違うなあと感じることがいくつかありました。
そのうちの一つが「子宮頸がん検診」に対する考え方。私が実際に体験したことについて、まとめてみました。
子宮頸がん検診は必要?不要?
日本で先生に言われたこと
妊娠15週のときに日本へ一時帰国し、分娩予約をするために、日本で初めて妊婦健診を受けました。
そのときに言われたのが、「タイで子宮頸がん検診を受けておいてね」ということ。
一般的に日本では、初期の妊婦健診のときに、一緒に子宮頸がん検診もしてくれるようですね。
母子健康手帳を貰ったときに交付される妊婦健診の補助券の中に、子宮頸がん検診の券も含まれているそうです。
または、定期的に自治体から無料の検診クーポンが配布されるので、妊娠前にそれを使って既に検診を済ませている方も多いと思います。
私の場合は、直近で検診を受けたのが3年前だったので、出産前に受けたほうがいいとアドバイスされました。
子宮頸がんについては、以下のHPが分かりやすいかと思います。
→ 子宮頸がんとは?|知っておきたいがん検診
また、漫画「コウノドリ」の13巻と14巻で「子宮頸がん」と診断された女性の話が載っています。
実はサクラ先生のお母さんも、子宮頸がんで亡くなられていたんですね。
相変わらず、色々と考えさせられる、かつ引き込まれるエピソードでした。
タイで先生に相談してみる
そんなこんながあり、タイへ戻ったときに病院で「子宮頸がん検診を受けたい」と伝えました。
ですが、主治医のブラピー先生は「必要ない」とバッサリ。理由もきちんと説明してくれました。
- 検診は、細胞診(ヘラやブラシなどの器具で軽く粘膜をこすり細胞を採取すること)で行うが、その際に出血を伴う危険性があること。
- もしも検査で精密検査が必要となっても、今の週数だと精密検査はできないので意味がないこと。
そんな理由から、タイでは子宮頸がん検診は出産後に行うのが一般的だそうです。
そのときは「そうかー、仕方ないな」と思って無理に受けたいとは言わなかったんですけど、家に帰ってからまた迷いはじめました。
『日本で「受けておいて」と言われたんだから、先生に「絶対受けたい!」と言って受けたほうがよかったのでは?』とか、『「受けたほうがいいと日本で言われた」と先生に伝えた上で「必要ない」と言ってるんだから、もう仕方ないんじゃない?』とか、グルグル考えまして。
別の先生にお願いすることに
結局、日本人窓口の方に相談をして、別の先生で子宮頸がん検診だけ受けさせてもらうことにしました。
なんとなくブラピー先生には一度断られているのに再度言うのが申し訳なくて。(今考えれば、ブラピー先生に言っても全く気にせず検診を受け入れてくれたような気がしますが。)
検診を担当してくれたのは、マニシー先生という方ですが、この方も笑顔が素敵な優しい先生でした。
そして、マニシー先生も「タイでは普通は出産後に行うのよー」と言っていました。やっぱりタイではそういうものなんですね。
検診自体は、ものの5分で終了。
検査結果は、1週間後にメールで送ってくださいました。
結果を記した書類は、日本語と英語の併記で、日本人にも分かりやすいものだったのでホッと一安心。
ネットで調べるたところによると、確かに日本でも子宮頸がん検診は8〜10週の間に行うようですね。
それなら精密検査になっても、まだ対応できるみたいです。ちなみに私は19週だったので、先生も気にされたのかもしれません。
まとめ
本当は、渡タイ前に日本で受けておけばよかったんですよね。
忙しいからといって、つい後回しにしていました。
「子宮頸がん」は、がんになるまで通常5~10年以上の長い時間がかかります。
ということは、子宮頸がん検診を定期的に受けることで、予防と早期発見に繋がるんということです。
もし、受けたことがない、または最近受けられていないなという方がいれば、バンコクの病院でも色々なところで検診を受け付けているので、是非受診してみてください。