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タイ国内外旅行

【ハジャイ】タイ南部・ソンクラー県が誇る商業都市の魅力を探る

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Sunnyside

こんにちは!Sunnysideです。

タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。

タイのハジャイ(ハートヤイ)という町を聞いたことがありますか?

ハジャイの場所はここ↑、タイの南のはじっこ!!

ハジャイは、プーケットやクラビより更に南の、マレーシアとの国境にほど近い、タイ南部ソンクラー県の商業都市。

今回は、普段なかなか目にする機会のないタイ南部、ハジャイの魅力について紹介します。

ハジャイから北に50分程車で行ったところにある町、ソンクラーも回りました↓

ハジャイは2025年現在、日本外務省の海外安全レベルで渡航規制が入っています。

【危険レベル】
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)
●ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部
 (ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡)

レベル2:不要不急の渡航は止めてください
●ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
 ↑ハジャイはここに該当

※本記事に、渡航推奨の意図はありません。

ハジャイ(ハートヤイ)への行き方

ハジャイへは、バンコクのスワンナプーム空港若しくはドンムアン空港から、1日複数便の航空便が出ています(所要時間1時間半ほど)。

鉄道や夜行バスもありますが、タイ南部は移動距離がとても長いので、やはり飛行機が移動しやすいです。

ハジャイ国際空港に着いてまず驚いたのが、空港がとてもデカい!!

タイの空港内にこれほどレストランやカフェ、お土産屋さんが立ち並ぶのは、バンコク以外でほとんど見たことがありません。

ハジャイってすごく大きな町なんだ、と印象的でした。

マッサージチェアまであったり、何かと広い。

空港にはレンタカーの他、ハジャイ市内への直行バス、メータータクシーなどがそろっているので、移動手段に困ることはありません。

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この移動手段の充実ぶりは、チェンマイ、プーケットに並ぶ感じすらある

メータータクシー乗り場。

タクシーもたくさんあって、利用客の多さがうかがえます。

ハジャイからは、南タイの人気リゾート地であるリペ島やプーケット、またマレーシアへの国境越えなど、様々なところへ移動ができます。

ツアー関連や中長距離バスの旅行代理店は、国鉄ハジャイ駅前の通りで多く見かけました。

街中ではソンテウも往来。移動はかなりしやすいといっていいでしょう。

ハジャイ 主な観光スポット

① ワット チュー チャーン

ハジャイに行ったら絶対訪れようと思っていた、写真好きさんに人気の中華寺院、ワット チュー チャーン(地図

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町中に突如として現れる大きな建物。前の道も狭いので全体像をとらえにくい・・・!

20世紀初頭にこの地に中華寺院が建立されたのち、1990年以降に増改築が繰り返され、現在では南部タイで最大級の大きさを誇る中華寺院になったのだそう。

特筆すべきなのは、寺院の建物全体に施された美しいタイルの絵

どこを切りとっても美しい1枚絵のよう!!

屋根の瓦には、龍と、金太郎あめのような獅子。

鳳凰の羽根のような模様もあり、とにかくめでたさが目白押し!という感じ。

こちらは季節ごとの花と鳥?

タイル細工だけでなく、タイル自体に絵が描かれているので、折り重なるような重厚感があります。

柱ひとつとってもこんな感じ。

柱は3体の龍が支えている絢爛さ。よく見ると、上の階も全部支えています。

外観だけでなく、内側から見た天井部分にも、余すところなく絵画。

丸いタイルに描かれた絵のパターンも、同じかと思ったら違っていたり。

ホントに見ていて飽きません。

建物の中は、1階部分は布袋様?が鎮座していました。

この建物は4階まであるのですが、この日は1階部分しか行くことが出来ませんでした。

残念!

中華寺院ではあるのですが、タイのお寺でもあるので、お坊さんはオレンジの袈裟。

普段のタイのお寺とは全く違う雰囲気に圧倒され、南部タイに来た!という実感が持てました。

② ソンクラー セントラル モスク

中華寺院のつぎはモスク。

タイの中でも、ハジャイをはじめとするタイ南部は、ムスリム系の人たちが多く住んでいる地域なんです。

ハジャイ市内から車で20分程の場所にある、ソンクラー セントラル モスク(地図)は、タイで最大の規模を誇るモスク。

この写真だけを見ると、とてもタイだとは思えない存在感ですよね。

金色のドームと4本の尖塔が特徴的。

タイのモスクといえば、バンコクなどの町中の建物にひっそりと紛れ込む印象が強かったので、こんな広大な敷地にどどーんと建っているのが対照的。

ソンクラー県では4人に1人がムスリムなんだそう。

磨き上げられた、奥行のある廊下がなんともフォトジェニック。

中もとても美しいのですが、あまりに広くて何もないので、ちょっと心もとなくなってくるほど。

青と白を基調とした、シンプルながらも格調高い天井。

ちなみに、このピカピカの床、足跡を残さないよう足にぞうきんを付けてモップ掛けしてました。微笑ましい。

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Google Mapで夜のライトアップされたモスクの写真も見たのだけど、ここ数年、ライトアップは経費削減のために中止になってるらしい

モスクのライトアップ、復活してほしい…

③ ハートヤイ公園

ハジャイの観光パンフレットには必ず載っていた、ハートヤイ公園(地図)のロープウェイの写真。

最初は「ふーん」とあまり興味がなかったのですが、よぉーく考えてみてください

タイでロープウェイ乗れる場所、私の知る限り、ここしかないです。

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タイで唯一といわれたら…乗るしかない!!

あと在タイ歴長い子供たちには、乗りたくてたまらないやつ

ハートヤイ公園は、市内から15分程の小高い丘の上にあります。

丘の上からは、ハジャイの市内が一望

こうやってみると、とても広範囲に町が発展してますよね。

ケーブルカーは、外国人価格で大人200バーツ、子供100バーツ。

なかなかのお値段ですが、安全維持にお金が使われていると信じたい。

ゴンドラの中はきれいで快適。日本でハイキングに来たような気分になりました。

乗車して5分程で対岸に到着。対岸にはガネーシャやエラワンの廟などがありました。

陸路で戻るとすごく時間がかかってしまうので、ロープウェイは往復になってます。

④ 国鉄ハジャイ駅と街歩き

ハジャイには2度ほど訪れたのですが、1回目に車で観光スポットだけをまわったときは、ハジャイの街自体の魅力は、実はあまり感じ取っていませんでした。

ところが2度目に街歩きをした結果、その素晴らしさにあっという間にとりこに…。

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やっぱり自分の足で歩くって、大事なんだなあ

そう思わせてくれたのは、国鉄ハジャイ駅(地図)周辺のエリアです。

国鉄ハジャイ駅は、タイ南部線の最後のジャンクション地点の場所になっています。

空港も大きかったですが、ハジャイ駅もかなり大きい。

駅のホームも複数あって、バンコクのファランポーン駅のような雰囲気。

バンコクから13時間かけて到着した列車。このあとマレーシアの国境まで行くんですね。

もうひとつ驚いたのが、ホームの中に屋台が!!入ってきておる!!

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これはまさに…移動式のキオスク??

ちなみにソンクラー渡航中、唯一ものものしさを感じたのが、国鉄ハジャイ駅の警備にあたっている人の銃の大きさを見たときでした。

ハジャイが大きく発展したのは、20世紀初頭に鉄道がこの地域まで伸びたことが、大きな契機なんだそう。

駅の周りを歩くと、この地が街の中心であったことがすぐにわかる発展ぶりです。

いかにも歴史がありそうな、カラフルなショップハウスがずらり!

プーケット・オールドダウンなどが好きな方にはたまらない町です。

余談ですが、運よく街でナイトフェスティバルをやっていた時に訪れたので、夜のプロジェクションマッピングを見ることができました。

すごくすごく美しかった…。

ハジャイ滞在の際は、駅周辺に宿をとると、朝も夜も街歩きを楽しめると思います。

ハジャイ郊外 主な観光スポット

ソンクラー県は、ハジャイだけではなく、郊外も見どころがあります。

① ソンクラー旧市街の街歩き

ソンクラー県の新しく発展した街がハジャイだとすると、かつての栄華の名残を見せるのが、ソンクラー面した港町 ソンクラー旧市街(地図です。

こちらは18世紀の後半ごろ、中国から渡来した華僑によって発展した町。中華街の様な趣きを感じることができます。

ソンクラー旧市街の街歩きについてはこちらから。

② サミラー・ビーチ

ソンクラー旧市街から更に北に向かい、タイランド湾と面するところにあるのが、サミラー・ビーチ(地図

ハジャイの人たちにとって、最も身近なビーチです。

サムイ島もそうですが、タイランド湾も南の方に行くと、とてもきれいな海なんですね。

穏やかな波の浜辺で、子供たちがゆったりと遊んでいました。

サミラー・ビーチには、なぜか人魚像があり、撮影スポットになってました。

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デンマークの人魚像はアンデルセンっぽい孤独さを感じさせるけど、南の海の人魚姫は幸せライフを送ってそうな気がする

ちなみに、人魚像の奥に見える二つの島は、右の島がネコの耳に見えることから、ネズミとネコが追いかけっこしている島と呼ばれているそう。

ネコ島とネズミ島は、ソンクラーのマスコットキャラにもなってました!

Sunnyside

町おこし、頑張って!

あと、サミラー・ビーチには馬もいました。カワイイ。

ビーチで馬に乗れるの、ホアヒンだけじゃなかったんですね。

ハジャイで食べたご飯たち

① カオマンガイベートン

タイ最南端の町べートンは地鶏が有名

その地鶏を使ったカオマンガイ屋さん、カオマンガイベートン(地図)が、ハジャイ駅近くにありました。

朝6時半からやっているので、早朝散歩した後に食べられて、とっても助かりました。

ベートン鶏。くったりしていて、ちょっと夢に出てきそう…。

メニューを見て感動したのがこの形!鶏の形をしたライスって、バンコクでも見かけない気がする!

こんなかわいいプレートなのにお値段は食堂級ですよね。

ゆで鶏と揚げ鶏の2種類を食べてみました。

カオマンガイの鶏が、ホントにしっとりしていて美味しい~。

あとこのお店で出会ったカオマンガイのタレが絶品!

マレーシアの醤油らしいのですが、あまりに美味しかったので、Lazadaで探して日本に買って帰りました。

② チョークディー ディンソム

こちらもハジャイ駅から徒歩圏内にある飲茶のお店、チョークディーディンソム(地図)。

飲茶・点心のかなりの有名店で、早朝と夜どちらもやっているのがありがたいです。

とにかく種類がいっぱい!

美味しさは色々ですが、わいわい言いながらたくさんの種類が食べられて幸せ。

南部タイの名物スープ、バクテーも美味しかったです。

飲茶はせいろを積み上げるのが楽しいですよね!

③ ポータレー レストラン

ポータレーレストラン(地図)は、ソンクラー湖にある中州、ヨー島にあるシーフードレストラン

本当はソンクラー旧市街からカーフェリーに乗って行きたかったんだけど、時間が足りなかったので、橋を渡ってアクセス。

ソンクラー湖に面していて、海を見ながらご飯が食べられます。

ここの料理人さん、ものすごく大きな包丁で淡々と、でも大胆に魚をぶった切るのがかっこよすぎて。

ずっとカメラを回していたらポーズをとってくれました。ストイックな職人料理人、いい!

料理は全部シーフード尽くし!

特に左のタコさんの内臓?とか、普段のシーフードレストランでは食べないようなメニューもいっぱいあって、楽しかった。

おまけ ナイトマーケット

場所を忘れてしまったのだけど、ハジャイはナイトマーケットも市内各地でやってます。

南部といえばカオモッガイ。もうこれはハジャイのどこで食べても美味しい。

ぶっかけ飯のメニューも、バンコクとはやっぱり違っていて、シーフード系が多い印象。

「ハジャイはとにかくご飯が美味しい!」と聞いていたので、もっと散策したかった!

まとめ

いかがだったでしょうか。

交易で栄え、色んな人種が集まり、多くの宗教を受け入れて発展してきた街。

ハジャイは「小バンコク」とも評されるそうですが、それは「バンコクの様に栄えている」というわけではなく、「バンコクと同じような発展の仕方をしてきた」のだと感じます。

観光客は多くなくても、特に意に介していないかのような豊かさと力強さがあり、魅力的な町でした。


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タイ在住。バンコクの街歩きと、市場でくつろぐ猫が大好き。ガイドブックに収まりきらないタイ国内旅行の魅力を発信中!よりディープなお出かけはInstagramから

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