こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
今回は、イサーンのナコーンパノム県(ナコンパノム)について紹介します。
クメール語で「丘の都」を意味するナコーンパノムは、メコン川を挟んで対岸にラオスを臨む、タイ東北(イサーン)地方にある国境の町です。
地図を見ると、ナコーンパノムはタイの端っこにあり、バンコクよりもラオス、更にはベトナムの方が近いことがわかります。
そんな地理関係から、ナコーンパノムはラオスやベトナムの影響を色濃く受けた町並みとなっており、タイの中にありながら、不思議な情緒と魅力にあふれています。
詳しく紹介していきますね。
ちなみにバンコクの近くにある、レッドロータスで有名な「ナコンパトム」とは別の県だよ
ナコーンパノムの場所と行き方
バンコクからナコーンパノムへの移動は、主に下の2つの方法があります。
飛行機で行く
ドンムアン空港からエアアジア又はノックエアでナコーンパノム空港へ行く(所要時間約1時間10分)
長距離バスで行く
バンコク北バスターミナルから行く(所要時間約12時間)
飛行機で行く場合、ナコーンパノム空港にリムジンサービスがあり、市内まで100バーツで行くことができます。
タクシーチャーターもありました。
長距離バスで行く場合も、ナコーンパノムのバスターミナルにタクシーがあります。
ナコーンパノムは、イサーン地方の中では比較的移動がしやすい印象です。
ナコーンパノム市内のおすすめスポット
メコン川沿いのスントーン・ウィチット通り
スントーン・ウィチット通り(Sunthorn Wichit Rd.)は、ナコーンパノム市内中心、メコン川沿いにある通りです。
市内の観光地の多くは、この通り沿いにあります。
スントーン・ウィチット通りは、道路が綺麗に舗装され、サイクリングなどもできるようになっているのが特徴。
タイでメコン川と接する県は他にもたくさんありますが、その中でも、メコン川沿いの通りが整備され非常に観光しやすい印象でした。
ナコーンパノム市内のシンボルといえば、なんといってもナーガ像。
対岸のラオスを見据え、メコン川に向かって水を噴き出しています。
名称 | ナーガ像 |
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メコン川流域の町では、古くから、「メコン川の最も深い場所の下に、ナーガの棲みかとして知られる巨大な洞窟があった」と信じられています。
そのため、この地域の人たちには、ナーガ信仰が根付いているそう。
タイも地方によって、さまざまな信仰があるのが面白いよね
また、メコン川の向こう、ラオス側の隆々とした山々の景色も、とても美しいです!
ナコーンパノムはメコン川が東に接しているので、朝日がとても美しいそう。
この通りを早朝に散歩をすると、気分がリフレッシュすること間違いなしですね。
イサーン地方で有名?なピーターコンもいました。
ナーガ像から少し北側に進んだところに、大型のディナークルーズ船がありました。
乗船料は1人200バーツ。毎日17:45に出航し、2時間ほどメコン川を周遊しながらディナーを楽しめます。
名称 | ディナークルーズ |
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セント・アンナ・ノーンセーン教会
ナーガ像から車で10分ほどメコン川を北上した場所にある、セント・アンナ・ノーンセーン教会。
1926年に建てられたこの教会は、上部が高い2つの尖塔になっているのが特徴。
塔の間の架け橋、コレ渡れるの???気になって仕方ない
19世紀末から20世紀にかけて、ベトナム人キリスト教徒たちがこの地域に移り住んだことから、この地にキリスト教が根付くことになりました。
タイは、意外にも北タイやイサーン地方などで、キリスト教の教会を目にすることがあるよ
教会の隣に、コロニアル様式の建物がありました。
こちらは学校として使用されているのだそう。
このように尖塔がツインになっている教会はタイでも珍しく、とても美しかったです。
名称 | セント・アンナ・ノーンセーン教会 |
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参拝時間 | 8:00〜18:00 |
ワット・マハタート
ナーガ像から南に15分ほど歩いた場所に、ラオス式寺院のワット・マハタートがあります。
こちらでは早朝托鉢が行われており、メコン川から臨む朝日が美しいそうです。
名称 | ワット・マハタート |
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参拝時間 | 8:00〜18:00 |
ちなみにナコーンパノムには、このようなラオス式の仏塔がシンボルのお寺が、曜日ごとにあります(七曜仏塔)。
タイの中でも非常に珍しく、曜日寺院巡りをする人も多いそう。
ワット・マハタートもその一つで、土曜日のお寺となっています。土曜日生まれの人は、訪れてみるとご利益があるかも?
各曜日のお寺の名前と、場所はこのとおり。
日曜日 | ワット・プラタート・パノム Wat Phra That Phanom |
月曜日 | ワット・プラタート・レヌー・ナコン Wat Phra That Renu Nakhon |
火曜日 | ワット・プラタート・シークン Wat Phra That Srikhun |
水曜日 | ワット・プラタート・マハチャイ Phra That Mahachai |
木曜日 | ワット・プラタート・プラシット Wat Phra That Prasit |
金曜日 | ワット・プラタート・ターウテーン Wat Phra That Tha Uthen |
土曜日 | ワット・マハタート(プラタート・ナコン) Wat Phra That Nakhon |
ナイトマーケット
スントーン・ウィチット通り沿いのナーガ像周辺では、毎週金曜日から日曜日の夕方5時以降、ナイトマーケットが開催されます。
約2キロにわたって、メコン川沿いの通りが歩行者天国になります。
ナーガ像より北側にあるベトナム時計塔が、美しくライトアップされていました。この時計塔も、ナコーンパノムのランドマークです。
ナーガ像ももちろんライトアップ。
ナコーンパノムの市内の見どころは、ほとんどがこのスントーン・ウィチット通り沿いに集中しているため、徒歩やサイクリングで回れてしまう規模なのがいいですね。
どの時間帯でも、街歩きを楽しめるよ!
ナコーンパノム郊外のおすすめスポット
ここからは、郊外のおすすめスポットをご紹介します。
ワット・プラタート・パノム
ワット・プラタート・パノムは、ラオス式の白い仏塔が美しい、ナコーンパノムで最も有名な寺院。
さきほどの七曜仏塔の中で、日曜日の仏塔だよ
ナコーンパノム市内から車で南に約1時間行った、タートパノムという町にあります。
この仏塔は、お釈迦様が涅槃となった8年後、胸骨を安置するために、お釈迦様の高弟である僧侶マハ・カッサパによって建立されたものと、地元の人々に信じられています。
タイ東北部(イサーン)で、最も古い仏陀の遺骨仏塔と言われているのだそう。
高さ52メートルの仏塔は、白と金を基調としつつ、土台のレンガ色のところにレリーフが施されています。
華美でゴージャスなお寺が多いタイの中でも、ワット・プラタート・パノムは美しく、どちらかというと気品が感じられます。
仏塔の最も内側のレンガ部分は、 7〜8世紀頃のものなのだそう。修復を重ねて今の形になりました。
もともとは遺跡のような姿だったのではと考えると、そのままの形も見たかったなあと胸が熱くなるよ!
お堂には黒い仏像がありました。
参拝者の多くが、ウィアン・ティアン(Wian Thian)という、仏塔の周りを右回りに3周する儀式に参加し、長寿を祈願します。
私が訪れたときには、布に願いを書く場所がありました。
鐘の音とともに、大勢の参拝者が集まってきて、この大きな布を持って回り始めました。
たくさんの人たちと一緒に、このような儀式に参加させてもらえるというのは、ありがたいですね。
最後に門の中に入って、仏塔に布を巻きました。
ここは男性だけしか入れなかったのだ。女人禁制なのかな
市内から少し遠いですが、このお寺の美しさを見ずにナコーンパノムは帰れないので、是非訪れてみてください。
夜のライトアップした姿も美しいそうです。
夜も来たかった…夜は泊まらないと行きづらい!
名称 | ワット・プラタート・パノム |
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参拝時間 | 6:00〜20:00 |
ワット・プラタート・レーヌー・ナコン
ワット・プラタート・レーヌー・ナコンは、ナコーンパノム市内から車で40分程、月曜日の仏塔があるお寺です。
ピンクと白を基調とした可愛らしい仏塔が、人気なのだそう。
ワット・プラタート・パノムと比べると、レリーフがちょっと簡素な感じがしますが、仏塔なのにピンク色をあしらっているのは珍しく、人気なのも頷けます。
仏塔の横に布薩堂があります。
お堂は仏塔の真東に位置していて、窓から真正面に塔が見え、額縁のような美しさがありました。
名称 | ワット・プラタート レーヌー・ナコン |
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ホー・チ・ミンの家と博物館
ベトナム建国の父といわれるホー・チ・ミン(以下ホーチミン)は、1924年から1931年にかけて、フランスからのベトナム独立闘争を主導しました。
その際、一時的に故郷から逃亡を余儀なくされ、ひそかに住まいを移し、そこで抵抗運動を計画し始めました。その場所が、ここナコーンパノムにあったそうです。
ナコーンパノム市内から車で10分程の場所に、当時住んでいたホーチミンの家があります。
近くにホーチミンの家と博物館があり、間違いやすいので注意してください!
- ホーチミンの家(地図右):住居と当時の暮らしの道具などを展示
- ホーチミン博物館(地図左):彼の活動の歴史資料などを展示(家のレプリカもあり)
私が行きたかったのは「ホーチミンの家」なのに、タクシードライバーさんが間違えて「ホーチミン博物館」に連れて行ってしまったのです…
というわけで、ここからはホーチミン博物館の紹介です。
ホーチミン博物館は、ベトナム人協会が作った記念施設で入場は無料です。
敷地内は広く、ベトナム系のお堂や、お土産などが買える建物がありました。
衣装の貸し出しもあり、ベトナムの服を着て館内で撮影をしている人たちもいました。
入って左手奥に小さな小屋があり、こちらが当時ホーチミンが住んでいた家を再現したレプリカになります。
家の中は、生前のホーチミンの写真や、彼の活動の歴史資料などが複数飾られていました。
その他、ホーチミンの銅像が置かれたお堂などもありました。
ベトナムを思わせる建物で、写真を撮ったりするにはいい場所かなと思います。
ちなみに「ホーチミンの家」の方は、実際にホーチミンのお世話をしていた人の子孫の方が管理し、当時の生活の様子などを紹介してくださるそうです。
当時のホーチミンさんの生活ぶりを見てみたい方は、「ホーチミンの家」を訪れ、その後こちらの博物館に立ち寄ってみましょう。
ホーチミンの家、行きたかったな…
名称 | ホーチミンの家 |
地図 | GoogleMAPで開く |
参拝時間 | 7:30〜11:00 13:30〜16:00 |
ナコーンパノムでの宿泊ホテル・ゲストハウス
ナコーンパノム滞在中に宿泊したお宿を紹介します。
ゲート 14 イン
ゲート 14 インは、ナコーンパノム市内中心地にあるゲストハウス。
アクセス重視のゲストハウスなので、客室は至ってシンプル。
家族で泊まれる2つベッドがあるのと、宿泊費が1泊2~3,000円程度なのが魅力です。
レセプションの1階部分に、色々なものが可愛く飾られてあり、ゲストハウスらしい落ち着きを感じました。
私は素泊まりしたのですが、ハンバーガーも食べられるようです。
また、自転車が無料でレンタルできます。目の前のメコン川をサイクリングできるのでオススメですよ。
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フォーチューン リバービューホテル
フォーチューン リバービューホテルは、ナコン市内中心地から車で5分程の場所にある三ッ星ホテル。
こちらは1泊7~8,000円ほどなので、室内も広く、水回りも快適です。
リバービューなので、ホテルからメコン川の景色を見ることができます。この対岸のラオスの景色がまた素敵!
リゾートホテルらしく、プールもありました。メコン川を臨みながら入るプールというのも素敵。
メコン川沿いの通りは綺麗に舗装されているので、徒歩で北上して市内中心地にも行くことができます。朝散歩もオススメです。
ホテルのトランスポートサービスもありました。
空港まで600バーツ、ホー・チ・ミンの家まで300バーツ、ワット・プラタート・パノムまで1,000バーツなど。
値段は高めですが、ホテル送迎で観光ができるのは安心ですね。
ホテルの外には、ほぼいつもトゥクトゥクが常駐してたので、市内中心地へのアクセスはよかったです。
また、フォーチューン リバービューホテルは、毎年10月のオークパンサーに行われる「光のボートフェスティバル」のときは、特別オススメのお宿になります。
なんと光のボートパレードのゴール地点となっており、部屋の窓からたどり着いたボートを見ることができるんです。
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ナコンーパノムのグルメ
ナコーンパノムで食べたご飯やさんと、郊外のカフェを紹介します。
ポンテップ
ポンテップは、ナコーンパノムで1・2を争うカオピアック(クイジャップユアン:米粉麺料理)の有名店。
上の写真の、小道を挟んで左右どちらの建物もポンテップです。
ポンテップのカオピアックは、太めの米粉麺。トッピングはシンプルですが、とにかく麺が多い!
永遠にモチモチ米粉麺を食べていたいカオピアック好きの私には、大好評のお店。
ベトナムコーヒーも、甘さ控えめで美味しかったです。
店名 | ポンテップ |
地図 | GoogleMAPで開く |
参拝時間 | 6:30〜18:00 |
クルアベトナム
ナコーンパノムは、タイでベトナムにもっとも近い町なので、夜ごはんにベトナム料理やさんを探しました。訪れたのは、こちらのクルアベトナム。
店内は、ベトナムのランタンで彩られていて、とっても可愛らしい。メニューも豊富で写真付きだったので、注文もしやすかったです。
何を食べても美味しかったですが、このトムヤム味のカオピアック(米粉麺)に初めて出逢って大興奮!
ベトナムとタイのフュージョンを感じました。
ナーガ像からも徒歩圏内なので、ナイトマーケットの後に行くのがおすすめです。
店名 | クルアベトナム |
地図 | GoogleMAPで開く |
参拝時間 | 9:00〜22:00 |
Jungle Space Village
Jungle Space Villageは、市内から車で15分、空港から20分程の丘の上にあるカフェ。
空港から帰る日に少し時間が余ったので訪れたところ、「ナコーンパノムにこんな映えカフェあるの?!」というくらい、オシャレで流行っていました。
どこかで見覚えのあるこの生き物。日本では森の中にいる気がするのですが、タイだとジャングルの中にいるようです。
敷地内はとにかく広くて青々としてます。というか、山の中にここしか建物がないので、どこまでが敷地かわからない。
シーソーなどの遊び道具があったり、蓮池がありました。
カフェの別棟には、屋外のピザのオープン窯が。エリアいっぱいにピザのにおいが漂います。
空港出発までの間、子供たちは緑いっぱいの中で遊べました。たくさんの人で賑わっていましたよ。
入り口にはスケールの広い標識。
おっ!東京まで3,990kmか!って、遠いわい
まだまだエリアを拡張して新しい建物を建造中だったので、今後ナコーンパノム随一の映えカフェに成長するかも?
店名 | Jungle Space Village |
地図 | GoogleMAPで開く |
参拝時間 | 10:00〜20:00 |
まとめ
タイにありながら、ラオスとベトナムの色を纏う不思議な町ナコーンパノム。
訪れると、「タイの端っこにこんな町があるのね」と感動を覚えるほど。
市内は徒歩で観光がしやすく、郊外の移動手段もイサーンの中では比較的手配しやすいので、是非足を運んでみてください。