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タイ国内外旅行

【ナコーンシータマラート県】南タイの古都・おすすめ観光スポット紹介(市内編)

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Sunnyside

こんにちは!Sunnysideです。

タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。

タイには「ナコーン」から始まる県がたくさんありますが、今回ご紹介するのは、南タイの古都「ナコーンシータマラート県(ナコンシータマラート)」です。

ナコーンシータマラート県があるのはここ。

南タイの中でタイランド湾に接している県で、サムイ島やタオ島が近くにあります。

タイに「国教」としての仏教が広まったのは、13世紀のスコータイ王朝時代。

ところが、このナコーンシータマラートでは、7-8世紀頃の海上交易で栄えたスリーヴィジャヤ王朝時代に、既に仏教が伝わっていたのだそう。

そのため、ナコーンシータマラートを代表する第一級王室寺院「ワット・プラ・マハタート・ウォラマハーウィハーン」は、バンコクの王宮寺院とはまた違った仏教寺院の趣を感じさせます。

タイの硬貨25サターンのモデルにもなった場所!

南タイならではの仏教の雰囲気が味わえる古都ナコーンシータマラート県、この記事では市内の主な観光スポットについて、詳しく紹介していきますね。

タイにはこれだけ「ナコーン」ではじまる県があるよ!

  • 世界一の仏塔で有名なナコーンパトム県(記事を読む
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  • カオヤイの方が知名度高い? ナコーンラーチャシマー県(記事を読む
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  • こっちもカオヤイ? ナコーンナーヨック県
  • 南タイの古都 ナコーンシータマラート県 ← 今回ここ!

ナコーンシータマラートへの行き方

まずは、ナコーンシータマラートへの行き方から。

  1. 飛行機で行く:ドンムアン空港からナコンシータマラート空港(所要時間約1時間10分)
  2. 長距離バスでバンコクバスターミナルから行く(所要時間約12時間)
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楽なのは飛行機です!

① 飛行機でナコーンシータマラート空港に行く

ナコーンシータマラートへは、バンコクのドンムアン空港から、1日複数便の航空便が出ています。

ナコンシータマラート空港は、新しく建屋が出来たみたいで、とってもきれい!

ドンムアン空港からは、エアアジア、ノックエア、タイライオンエアの航空便が就航しています。

空港内には、のちほど紹介する南タイのコーヒーチェーン「コーピー」があります。

このヤワラートのコーヒー屋さんを思わせるウォールアート、いいですよね。

あと、空港が新しいからトイレがきれい!

空港から市内へは、バス、タクシー等で移動できます。空港から市内までは車で20分程で、タクシーだと200バーツでした。

南タイの中でもかなり移動はしやすい町だなという印象です。

① 長距離バスで行く

ナコンシータマラートのバスターミナル(地図)は市内にあります。

バスターミナルにはソンテウやタクシーも待機していました。

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市内ではGrabも呼べたよ!これはかなり快適だった

ナコンシータマラート市内の観光お出かけスポット

① 「ワット プラマハータート ウォラマハーウィハーン」

ナコンシータマラート市内中心地にあるワット プラマハータート ウォラマハーウィハーン(地図)は、タイの第一級王室寺院のひとつ。

高さ78メートル超の白亜の仏塔は、シュリーヴィジャヤ王朝時代に建てられたものと言われています。一説には、もっと古い311年とも?

寺院内には、173もの小さな仏塔がずらりと並んでいます。

何かと金ピカにしがちなタイの王宮寺院にあって、ワット プラマハータート ウォラマハーウィハーンの白亜の仏塔群は、武骨で歴史を感じさせるかっこよさ。

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このお寺だけでも、ナコーンシータマラートに来て良かったなと思える存在感なので、タイのお寺好きな人はぜひ足を運んでほしい!

ちなみに、このワット プラマハータート ウォラマハーウィハーンは、タイの硬貨25サターンのモデルになっています。

タイの硬貨に描かれた寺院巡りをするのも楽しいですよ!

仏塔の周囲の回廊には、たくさんの仏像が並んでいます。

この仏像の造形が、ワット・ポーなどのバンコクの仏教寺院とものはまた違っていて、時代も由来も違うものなんだなと感じさせて興味深かったです。

斜め横から見ると、ちょっと平べったいですよね。

礼拝堂の一つに、とても美しい区画がありました。

こちらのレリーフは、釈迦が愛馬に乗って王宮を去り、悟りの旅に立った時の姿が描かれているのだそう。

レリーフの壁画ってあまり見かけないので、精緻さに息を呑みました。

壁画の裏側に、階段の上の御堂?に繋がる扉があるのですが、ここはガルーダや獅子などの形がまた独特で、すっごく見ごたえありました。

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扉の奥に何が収められているのか、すっごく気になる!

このカラフルで丸みを帯びたフォルムは、インドネシアっぽいというか、どこかタイらしくないですよね。

この青空に映える白亜の仏塔は本当に美しいので必見です。

午後になると暑くなるので、朝いちばんに参拝することをお勧めします。

② ナンタルン影絵博物館「スッチャー・サプシンの家」

ナコーンシータマラートにしかない!という個人的に超大好きなスポットが、こちらのスッチャー・サプシンの家(地図)です。

南タイには、ナンと呼ばれる水牛の皮を使った影絵の伝統文化があり、ナコーンシータマラートに残されているのは「ナンタルン」といわれる影絵人形です。

ナンタルンの博物館は、タイのこのスッチャー・サプシンの家だけなのだそう。

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タイのナンタルンは、インドネシアの影絵人形ワヤン・クリに似ていて、すっごくかわいいよ

スッチャー・サプシンの家の入り口は、影絵人形を像にした2体がお出迎え。

この家自体が木の神様に守られた社みたいになってて、またいいんです。

スッチャー・サプシンの家は、自宅と博物館、工房と芝居小屋が一体になっています。

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後継者のご家族が運営されているので、人がいたりいなかったりする模様。朝早くに訪れたりする場合は、事前に一報入れた方がいいかも

博物館の奥に2階に上がる階段があり、2階部分に影絵人形が展示されています。

二階の壁には、ところせましと影絵が展示されていました。

これが本当にひとつひとつ違っていて可愛らしく、1日見ていたいくらいです。

ナンタルンの基本は黒い体の庶民の人形たち。下腹が出ている辺りがリアルです。

こちらは第二次世界大戦下で使用されたもの。色がついてきたり、西洋人や乗り物などがありますね。

左側は18世紀のもの。神様の人形は大きめで、精緻なものが多いです。

ゆったりと二階で人形を見ている間に、娘さんが学校から帰ってきたということで、ナンタルンの作り方や動かし方を見せてもらいました。

ひとつひとつ穴を開けて模様を作っていくの、気の長い作業ですよね。

子供達にも体験させてくれました。

博物館の横にはとても可愛らしい小劇場が。

影絵人形劇は定期公演はしていないようなので、劇の実演が見たい場合は、事前に連絡をしておきましょう。

ナンタルンの実演はとっても幻想的!そしてコミカル!

映像でご紹介できないのが悔しいくらい。

飽くまで人形の動きを紹介するためのものなので、劇自体は15分程でした。

劇は、ナンタルンの後継者の方が1人で実演されています。

終わった後は舞台裏に入らせてもらいました。

ナンタルンは思っていた以上に色々な種類の人形があって、それぞれ動かすのが面白く、子連れには大満足の場所になりました。

現在は、影絵博物館を残したスッチャー氏の後継者の方(息子さん?)がこちらを管理していて、タイの子供達や観光客向けに公演をしているそうです。

これほどの影絵人形をタイで見たのは初めてだったので、とても素敵な時間を過ごすことができました。

③ アユタヤ王朝の日本人が眠る「山田長政慰霊碑」

山田長政といえば、アユタヤにある日本人町で名前を知る方も多いのではないでしょうか。

江戸時代にタイに渡り、日本人傭兵隊として頭角を現し、アユタヤ郊外の日本人町の頭領になった方ですね。

宮廷内の争いに敗れ、その後リゴールの太守に任ぜられたのですが、そのリゴールというのが現在のナコーンシータマラートだったのだそう。

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アユタヤからナコーンシータマラートって、改めて考えるとめっちゃ遠いよね。左遷だということがよくわかる。

山田長政はこの地で毒殺されたとされており、ナコーンシータマラート市内の端の方にあるターラート公園(地図)に、慰霊碑があります。

「山田長政この地に眠る」と書かれた石碑がありました。2001年に建立されたそう。

ターラート公園はやたらと広く、ぽつんと建てられた石碑をわざわざ訪れる人は稀なのではないかと思います。

400年も昔にこの地で人生を終えた日本人がいたのだ、と思うと、同じ日本人として感慨深いものがありました。

ターラート公園は、敷地内に動物園やクジャク園などがあります。

とにかく広く、タクシーなどで来た場合は帰りの足がなくなってしまうので、ここを訪れる場合は送迎にしてもらった方がいいかと思います。

④ ナコンシータマラートの邸宅「バーン タンクン」

ワット プラマハータート ウォラマハーウィハーンのある通りを渡って反対側をすこし南に歩いたところに、ナコーンシータマラートの名士であったタンクン氏の旧邸宅 バーン タンクン地図)がありました。

六角形の2つの部屋結んだ高床式の邸宅。独特の形でとってもオシャレですよね。

中も見学できます。当時の家具や写真などが展示されていました。

バーン タンクンに併設しているカフェ「Hassadin Coffee Roasters」もとても素敵だったので、ワット プラマハータート ウォラマハーウィハーンを参拝した後に休憩がてら立ち寄るといいかも。

カフェラテとドーナッツを頼んだら、なんだかとっても可愛らしい形で盛り付けられました!

⑤ チョコレート大好き! ナコンシータマラートのチョコレートカフェ

ナコーンシータマラートは、南タイ有数のチョコレートの産地でもあります。

そのため、市内には意外なほどにオシャレなカフェがたくさん!!

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ナコーンシータマラートは、カフェめぐりだけのために、もう1度訪れてみたい場所なんだよ~

滞在中に出会ったカフェを紹介しますね。

まずはこちら。

ワット プラマハータート ウォラマハーウィハーンの目の前に、夕方から夜だけに出没する移動カフェ Tala Cocoa地図)。

ライトアップされた仏塔とイルミネーションに彩られた水色の車!もうめちゃくちゃ可愛い!

タイの移動販売って、営業許可とか大丈夫なんかなっていつも思いますが、このカフェはもうこれ自体が名所の様になっています。

即席で作られたコーヒースタンド。ため息がでるかわいらしさ。

コーヒー豆も色々と置かれてました。

コーヒー片手にチョコレートケーキを食べながら、暮れなずむワット プラマハータート ウォラマハーウィハーンを眺められの、控えめにいって最高。

ちなみにナコーンシータマラートを1日中堪能したいなら、とにかくこのお寺の近くに宿をとることをお勧めします。夕方以降の雰囲気がまたいいんです。

お寺の周囲には、歴史を感じさせる古い城壁があったり。

南タイの伝統である鳥かごやさんがあったり、街歩きが楽しいエリアでした。

もう一つのカフェは、Tala Cocoaの通りをそのまま南に下ったところにあるCOTE x PARADAI地図)。

こちらはショーケースの中に、たくさんのカラフルなチョコレートが並んでました。

ジュゴンで有名な南タイのトラン県を模したダークチョコレート。

こちらの板チョコはパッケージがどれも可愛らしく、お土産にもオススメ

うっかりチョコレート✕チョコレートドリンクにしてしまって甘々でしたが、イートインにお茶をつけてくれる心遣い。

チョコレートをこころゆくまで堪能できました。

⑥ 影絵を見ながらご飯が食べられる「クルアナーイナン」

ナコーンシータマラート市内に、気軽に影絵芝居ナンタルンが楽しめるレストランがありました!

クルアナーイナン(地図)は、レストラン内にナンタルンの小さな舞台があるタイ料理屋さん。

お店には、お土産用の影絵人形も売られていました。

ナンタルンは、夜7時半から10時まで、休憩を挟みながら実演されます。

ナンタルンは伝統的かと思いきや、写真のように現代のバイクの人形などもあって、とにかく動きがコミカルで楽しい。

実際に動いている姿を見て、すっかり影絵人形のファンになってしまいました。

影絵の上映中は子供達もスクリーンに夢中。子連れにはありがたいお店です。

クルアナーイナンは広い店内でメニューも豊富。わいわいと楽しい夜を過ごせました。

⑦ 南タイのチェーンカフェ「コーピー」

最後にご紹介するのは、南タイのコーヒーチェーン、コーピー

チェーン店ではありますが、とってもかわいらしい店内なので、ぜひ立ち寄ってみてほしい場所の一つ。

写真はナコンシータマラート県庁舎近くにあるコーピー(地図)。

タイでコーヒー屋といえば、中国大陸から渡来した華人たちが興したもの。コーピーもバンコクのヤワラートで見かける様なカフェの趣があります。

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この、店内暗めで外が明るいオープン具合がいいんだよね。まったりできる…

コーピーは、カフェの歴史を感じさせる店内のウォールアートも魅力の一つです。

メニューは、南タイの名物であるバクテーや小籠包、パートンコーと豊富。

バクテーも、小さ目サイズはとっても安くて、「少し食べてみたいな」という方にオススメ。

パートンコーや肉まんなど、子供にも食べやすいメニューがそろっているので、子連れの場合は食事処のひとつとして訪れるのもアリです。

まとめ

ナコーンシータマラートは、第一級王室寺のワット プラマハータート ウォラマハーウィハーンを初めとするお寺や、伝統文化、カフェまで楽しめる、見どころ満載な街。

移動手段に困らないというのもポイント高いです。

「ビーチリゾート以外の南タイに触れてみたいんだけど、どこかオススメある?」と問われたら、真っ先におすすめたい場所の一つです。

郊外のお出かけスポットと併せて、ぜひ訪れてみてくださいね。

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タイ在住。バンコクの街歩きと、市場でくつろぐ猫が大好き。ガイドブックに収まりきらないタイ国内旅行の魅力を発信中!よりディープなお出かけはInstagramから

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