
こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
この記事では、ナコーンシータマラート(ナコンシータマラート)県の郊外のお出かけスポットについて紹介します。
位置関係はこんな感じ。

ナコーンシータマラート県への行き方や、市内のおススメスポットについては、こちらを読んでくださいね。
ナコンシータマラート郊外の観光お出かけスポット
① 南タイ最大のパワースポット「ワット チェディー」

タイでGoogle Mapを見ていると、時々とんでもない口コミ数を見つけてびっくりすることがあるのですが、ナコーンシータマラートでも発見!
郊外のワット チェディー(地図)、その口コミ総数は12,000件超え。
こんなところに何があるんだろう?とおもって調べてみると、開運のパワースポットであることがわかりました。

ワット チェディーは、「アイ・カイไอ้ไข่」や「ター・カイตาไข่」と呼ばれる少年の姿をした精霊が祀ってあるお寺です。

私が訪れた当時はお寺が改装中で、屋外の天幕にアイカイ像が置かれていました。

少年の姿をしているアイカイ様は、1000年以上前からこの地にいる精霊。
20世紀後半にこのお寺を改装することになった際、建築に携わった人たちに夢の中で現れたりしたことで、霊験あらたかな精霊という存在になったのだそう。

サングラスをかけた少年の像、見たこともある方もいますかね。
ナコーンシータマラートのこちらのお寺が、総本山?なのだとか。

天幕の中には、色々なスタイルのアイカイ様がいました。


たくさんありすぎて、アイカイ様のファッションショーのようになっています。
たくさんの装飾品がついているのもなんともタイらしいですよね。

タイでは願いを叶えてもらうために、神様や精霊の好きなものをお供えすることがよくあるのですが、アイカイ様がお好きなのは闘鶏だそうで、お寺は外の参道から鶏がずらーり。

あとは、やはり子供の精霊だからか、一緒に遊べるように?おもちゃや人形もたくさんお供えされていました。

こちらのワット チェディーのアイカイ様は、コロナ禍でタイ国外の渡航が制限されていた時期に再注目されたお寺で、一時期は月間で数十万人ものタイ人が訪れていたのだとか。
タイの人の、ご利益のある所に訪れたい!願いをかなえたい!というパワーはすごいよねえ

あと、このお寺にある、2体の闘鶏に挟まれた聖玉のようなこちらのオブジェが、なんともインパクトありました。

手前には、肉感あふれるヤックが持ち上げる刀剣。
どういう意味があるものなのかイマイチわかりませんでしたが、とにかくかっこよかったです。

ちなみに、アイカイ様のもともとの伝承があったのは、ワット チェディーから車で10分程北にいったワット サット シー ムゥム(地図)だという話も聞きました。
せっかくここまで来たのでということで、こちらも訪れてみました。
ワット サット シー ムゥムはひと気もなく、ひっそりとアイカイ様を祀っていたので、静かにお祈りしたい人は行ってもいいかも。
②南タイ舞踊のお寺「ワット ヤーンヤイ」

南タイには、ノラ舞踏(マノーラー)と呼ばれる伝統舞踊があり、タイのユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
このワット ヤーンナイ(地図)は、マノーラーに登場する踊りの登場人物が祀られているお寺なんだそう。

こちらのお寺は、目に入った瞬間からインパクト大。お寺自体がどピンクです。

礼拝堂の前には、ノラ舞踏の特徴である、長い爪を大きくそらせて踊っている女性の像が美しく描かれていました。
この方が、ノラ舞踏の演目にある半人半鳥の「マノーラー姫」なのだそう。

本堂の中もピンクピンク。なんなら仏像も金の部分とピンクの部分が…。
なんとも独特です。

このお寺で有名なのは、仏像よりも、こちらの礼拝堂にいる神様?ター・プラーン・ブーン様。
1度見たら忘れられないインパクト!!!

この方がどんなお方なのか、日本語の情報がほとんどなかったので、私なりに調べたお話を載せます。
マノーラー姫の物語とター・プラン・ブーン
- ター・プラン・ブーンは伝説に登場する狩人で、強大な魔法の力を持っていた
- ある日、ター・プラン・ブーンはタオ・チャンプチットという名のナーガの王を窮地から救った。タオ・チャンプチットはお礼に魔法の投げ縄を与えた
- ター・プラン・ブーンは半人半鳥のキンナラ族の7人の娘たちと出会い、その末娘であるマノーラー姫を、魔法の投げ縄を使って捕えた。そして、国のストーン・クマラ王子に捧げた
- マノーラー姫は最初は囚われの身を悲しんだが、やがてストーン王子を愛するようになり、幸せに暮らした
ということで、民謡の中で重要な位置づけにあるター・プラン・ブーン様は、商売繁盛と魔よけのご利益があるそうです。
台座のところにたくさんの布(パーカオマー?)が供えられてたんだけど、あれが魔法の投げ縄由来なのかなあと考察

ノラ舞踏は、基本的に半人半鳥を模した演者たちを中心に踊るのですが、ター・プラーン・ブーン様はその中でも道化の位置づけにあり、舞台の上では赤い仮面をまとって登場するそうです。
だからこんなファニーな感じのお顔なんですね。

ワット ヤーンヤイも、たくさんの人たちが訪れていました。
③ チョコレート工房「One More Thai Craft Chocolates」

ナコーンシータマラート空港から車で10分程のところに、チョコレート工房One More Thai Craft Chocolates(地図)があります。
ナコンシータマラートは、山、運河、森林、海がそろっており、土地も肥沃であったことから、古くから果樹園やカカオの栽培地として活用されていました。

小規模混合カカオ栽培農家の知識を復元・保存することを目指し、タイの職人が上質なチョコレート加工を学ぶための学習センターとして、このOne More Thai Craft Chocolatesが2018年に設立されたそう。

事前予約をすれば、チョコレートの制作過程を体験できるワークショップ(有料)に参加できます。

私たちが訪れたときはワークショップがお休み中だったのですが、スタッフさんがカウンター越しに製造過程を教えてくれたり、カカオ濃度別やホワイトチョコレートなどの加工チョコレートごとに試食をさせてくれました。

One More Thai Craft Chocolatesのチョコレートはパッケージも南タイらしいあでやかさと上品な感じで、お土産にたくさん買ってしまいました。
カカオ濃度別のシンプルな板チョコレートが好き!子供たちは70%までは美味しく頂いてたよ

お店のスタッフさんもとても親切で、楽しい時間を過ごすことができました。
④ 遺跡のお寺「ワット パイサーン サティット」

ワット パイサーン サティット(地図)も、ナコーンシータマラート空港から10分程の場所にあります。
遺跡のようになったタイのお寺が好きで、地図で見つけるとつい寄ってしまう

むき出しのレンガの壁だけでなく、レンガの柱が修復されているのが素敵。

タイの遺跡は精霊や神様を祀っていることも多いのですが、ここは中は仏教寺院として管理がされていました。

木の根がはびこることが、建物を推し壊してしまう一方で、支えになっているという絶妙な関係性がいいんですよね。

中は木の根でビッシリ!ラピュタの中枢に来た気分。

屋根にも木が生えて、屋上庭園みたいになってました。
⑤ 日本の夏休みを思わせる「キリウォン村」

ナコンシータマラート市内から車で30分ほど行った場所にある、カオルアン(ルアン山)の麓にあるキリウォン村。
青々とした山間に挟まれた清流の景色は意外にタイではお目にかかることがなく、空気のきれいな高地でリゾート気分が味わえます。
どこか日本の山を思わせるキリウォン村については、こちらに詳しくまとめています。
まとめ

以上、ナコーンシータマラート郊外のおススメについてご紹介しました。
今回ご紹介した場所は、キリウォン村を除いて、市内から北上する一つの道路沿いに点在していますので、1日でまわっても大丈夫。
市内のお出かけスポットとあわせて、訪れてみてくださいね。