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サンクラブリ

【虹の学校】サンクラブリーにある少数民族のための学び舎へ。スタディツアーや学校の支援について紹介します

Sunnyside

こんにちは!Sunnysideです。

タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。

今回はサンクラブリーにある「虹の学校」にお邪魔したので、学校の様子や活動内容についてご紹介します!

日本人の片岡朋子さんが先生をされている、サンクラブリーにある「虹の学校」。

バンコク在住者の方には、学校の生徒さんが製作をしている「Niji」ブランドの商品を手に取ったことがある方もいると思います。

虹の学校では2022年から、8歳以上の日本人のお子さん向けに「スタディーツアー」という試みが始まりました。

学校での自然・文化体験を通して、現地の生徒さんと交流できるようになっています。

そのプログラムがとんでもなく楽しそう!

でも私はもはやスタディーできない大人…ということで、今回、先生に相談して個別にお邪魔させていただくことにしました。

虹の学校の様子や、子どもたちの普段の生活について、詳しく紹介をしていきます。

学校の活動や子どもたちに興味を持たれた方がいれば、学校への支援方法も記載しているので、最後までご覧いただければ嬉しいです。

虹の学校ってどんなところ?

虹の学校は、就学機会のなかった山岳民族の孤児や貧困家庭の子どもたちのために、2008年に設立された学習センターです。

国籍を持たず、厳しい境遇に立たされている子供たちを受け入れ、将来の国籍取得を見据えたサポートを継続しながら、「生きる力を育むための教育」に取り組んでいます。

現在は日本人の片岡朋子先生(とこ先生)が校長をしており、4歳から19歳のカレン族やモーン族の生徒さんが約30名在籍しています。

虹の学校の場所

虹の学校は、カンチャナブリ県サンクラブリー郡のフアイマライ村にあります。

ミャンマーとの国境に程近い場所で、バンコクからの移動手段は車のみ。所要時間は約6時間です。

行くのにとても時間がかかるので、スタディーツアーでは、行きがバンコク夜出発の車中泊となっています。

このサンクラブリーという町も、とっても趣がある素敵な場所なんですよ。

自力で行く場合は、カンチャナブリーを経由地として宿泊していくと、楽しい週末旅が出来ると思います。

虹の学校の日常

今回の訪問では、私たちもスタディーツアーと同様、バンコクを夜に出発するスケジュールで行きました。

夜中に学校の宿舎に到着したので、そこで仮眠をとって、生徒さんたちと一緒の朝を迎えます。

学校はロの字型になっていて、道路に面した部分が教室、奥が子供たちの宿舎になっています。

こちらが教室兼食堂。

子供たちの声で目が覚め、外に出てみると、子供たちが各々朝のお仕事をしていました。

ほうきで掃き掃除、トイレの掃除、草むしり。年齢に関係なく、1人1人が役割をもって、自分たちで率先してやっています。

年齢の大きな子どもたちは、戸棚をカラーリングしたり、ほうきを解体したりと、頼もしい。

物にあふれていない分、自分たちで作ったり、直したりする経験値が、すごくあるのだなと感心しました。

朝から一仕事終えた後は、朝ごはん。各自でマイお皿を持ち寄って、好きなだけよそっていきます。

普段は食事の後は授業があるところですが、この時期は米の収穫期。

農作業の繁忙期は、学校一丸となって作業にあたっているそうです。私たちも参加させてもらうことにしました。

ピックアップトラック一杯に子供たちを乗せて、田んぼに出発。

Sunnyside

ピックアップのパワフルさ、タイに来て初めて実感したよ。

私たちが訪れたときは、稲刈りが既に終わっており、それらを乾燥させ纏めるという作業を一緒にやりました。

午前中の作業が終わり、田んぼの端の小屋でお昼ご飯。

給食の様に食べやすい献立になっており、農作業を終えた子ども達はびっくりするような量を食べていました。

食後は川遊び。

この、暑い時間帯に作業の手を緩めて、ゆったりと過ごすところがいいですよね。時計で刻まれた日本の学校とはまったく違う時間が流れています。

午後ももうひと踏ん張り。というか、午後の方が皆気合を入れていました。

稲束は4つ分を一度に運ぶと大人でも重く感じる程で、持ち運びにすごく体力が奪われます。

子ども達が「どのくらいの量をどうやって運んだら一番楽か」ということを、各自で工夫しながら取り組んでるのが、見ていてとても楽しかったです。

こちらは大勢でいっぺんに運んでしまおうぜグループ

こちらは張り切って入れすぎて、こぼれてしまったー!の図

もう動けない!となるタイミングで、買い出し班から氷水が差し出されました。

稲作という共同作業をしながら、自然と皆が協力し合ったり、自分のできることを探して主体的に動いていく姿が印象的でした。

Sunnyside

日々の糧を手に入れることが生活であり、また学びでもあるのだなあ

もう一歩も動きたくない!というほどヘトヘトになって迎えた一日の終わりに、まるで狙ったかのように青空に虹がかかりました。

雨が降ったわけでもないのに突然現れた光景。

「虹の学校」という名前の学校がこの場所にあることに、とてもしっくりきました。

農作業を終えた帰りのピックアップトラックでも、わいわいと歌を歌うこどもたち。

朝起きてからおやすみなさいをするまでの間、子どもたちは皆、本当にエネルギッシュで笑顔に溢れていました。

翌日、子どもたちは引き続き農作業をしなければならないということで、バンコクに戻る私たちは、最後ににとこ先生と一緒に紙芝居や絵本の読み聞かせをさせてもらいました。

今回、バンコク在住の方たちから寄贈された本の受け渡しもしたのですが、どの子も本当に一生懸命読んでいました。

日本語がわからない子も、どんなお話なのか、想像しながら友達と楽しそうにお話ししています。

タイの絵本は道徳的なものが多いので、日本の情感や言葉の語感を大事にした絵本はとても興味深いそうです。

ちなみに虹の学校では、とこ先生ご夫婦の2人の子供達も一緒に学んでいます。

この兄弟くん、日本語とタイ語を使い分けながら、生徒と日本の子供たち双方の橋渡し役をナチュラルに担ってくれるんです。

今回の訪問には日本人の子供が4人同行したのですが、この二人のフォローもあって、すんなりと新しい環境を楽しみ始めました。

あっという間に生徒さんと馴染んで宿舎で遊ぶ子供たち

「参加者と同年代のタイ語がわかる日本人の子がいる」というのは、スタディツアーにおいても、参加者の子供達とその親御さん両方に、安心感を与えるだろうなという印象を持ちました。

あっという間の1泊2日は、子どもたちの笑顔で活発的な姿に圧倒されっぱなし。

この子たちの姿をもっと見ていたいなあと、後ろ髪をひかれながら学校を後にしたのでした。

スタディーツアーの寝泊りの場所

子どもだけで参加をするスタディーツアー。

子どもたちがどんなところで寝泊りするのか、親御さんの中には気になる方もいらっしゃるかなと思いましたので、少し紹介します。

こちらは到着日に仮眠する学校の宿舎。ものは色々と置かれていましたが、綺麗に掃除され、蚊帳もかけられていました。

到着時に真夜中いったん起こされるので、再眠は難しいかと思いきや、部屋が真っ暗なせいか、朝まで爆睡。

ちなみに車内泊の際も、毛布の貸し出しがあります。

こちらが翌日から宿泊するテント。

こちらは、学校から徒歩で15分程離れた場所にある、とこ先生ご夫婦の自宅兼、建造中の新校舎になります。

建設中ではあるものの、シャワーやトイレなどの水回りの設備は既に使えるようになっていました。

スタディツアーに来た子ども達は、水シャワーを浴びます。

出来る限り虹の学校の生徒たちと同じように生活してもらい、普段の生活がいかに恵まれているかを体感してもらうことが大切だそう。

この日のボーイズはお互いに水をかけあいながら楽しそうに行水してました。

個人的に、この身長別の手洗い場がすごく気に入りました!普段から子供達と接していないと考えつかない設計ですよね。

この新校舎、実はとこ先生の旦那さんが設計をされています。

地元の大工さんと試行錯誤と協力を繰り返しながら、少しずつ夢を形にしているそうです。

屋根のあるこちらの広場では、子供たちが遊んだり、ダンスの練習などをしたりするときに使います。

Sunnyside

大鏡があるのがいい!クラブ活動をしたくなる。

新校舎はワクワクする要素があちこちに散りばめられています。完成が楽しみ。

実際に宿泊してみると、火や水回りにも近く、また新しいため、キャンプとして見てもかなり快適でした。

虹の学校への支援方法

現在、虹の学校では学校を運営するための支援を必要としています。

虹の学校は、これまで運営費の多くをタイ国内や海外からの支援者による寄付金によってまかなっていましたが、covid-19の流行によって来校者が激減し、運営が非常に厳しい時期が続きました。

そのため、2021年以降はタイ国内、特にバンコク在住者における認知度を向上させ、興味を持ってもらうことを目的とした活動に舵を切ることにしました。

こちらに記載した活動への参加は全て、虹の学校の運営の支援につながっています。

虹の学校の里親制度「さとおや(マンスリーサポーター)」になる

マンスリーサポーター制度「さとおや」は、月額1000円から、特定の子どもと定期的に交流をもちながら支援する、虹の学校独自の里親制度です(法的な里親ではありません)。

(虹の学校FBのプライベートグループ「にじのさと」)

「さとおや」の人たちは、Facebookのプライベートグループやオンラインを使って、子どもたちと交流したり、成長を見守る事ができます。

特定の子どもを支援できるというのは、単なる寄付よりも相手の顔が見える制度で良いですよね。

誕生日にプレゼントを贈ったり、子どもから手紙をもらったり、より温度を感じる交流ができるそうです。

もちろん毎月定額の他、一度だけの寄付も可能です。

スタディツアーに参加する

スタディーツアーは、日本人の子供たちが虹の学校を訪れ、生徒さんたちと交流しながら数日間を一緒に過ごす「異文化・自然体験学習」です。

2022年から新しく始まり、現在は月に1度程度の頻度で開催されています。

子どもたちの村を訪問してサンクラブリーの実情を学んだり、一緒に川遊びをしたり、ほうきをつくったり。バンコクから離れた大自然の中で、現地の子供達と過ごす貴重な機会となっています。

参加費は1回あたり7,000バーツから10,000バーツと、送迎宿泊付きのキャンプとしてはとても控えめな価格設定。

1度限りの参加だけじゃなくて、リピーターとして虹の学校に何度も来てもらい、生徒たちと友達のようになってほしいという思いが込められています。

開催時期・活動内容の詳細はSNSで発信しているので、そちらをご覧ください。

虹の学校 SNS
Sunnyside

年に1回開催される大運動会がめちゃくちゃ力が入ってて、私も家族で参加したい!

学校の商品「Niji」を購入する

虹の学校のブランド商品「Niji」は、基本的に学校の子供たちがひとつひとつ手作りをしています。

販売会はイベントへの参加などで不定期に開催されており、収入は全て学校の運営資金に充てられます。

「Niji」の商品は添加物等を一切使っていないので身体にも優しく、また手作りならではの可愛らしい仕上がりから、バンコク在住者の中でも密かに人気が上昇しているんですよ。

製品作りを通して、子どもたちのスキルアップや村の雇用創出にも繋がっています。

人気急上昇のコースター。カレン族の伝統的な民族柄が施されています

ピーリング効果抜群の竹布の洗顔クロス。赤ちゃんにも安心して使用いただけます。

販売会の情報はInstagramのイベント専用アカウントから確認できます。

虹の学校 イベント専用SNS

まとめ

いかがだったでしょうか。

タイの様々な課題に対し、日本人も取り組みに携わっている活動は数多くあります。

「スタディツアーが楽しそうだから子供たちに参加してほしい」
「Nijiの商品がかわいいから買いたい」

そういった選択が彼らの支援にも繋がるということを、この記事で知ってもらえたら嬉しいです。

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タイ在住。バンコクの街歩きと、市場でくつろぐ猫が大好き。ガイドブックに収まりきらないタイ国内旅行の魅力を発信中!よりディープなお出かけはInstagramから

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