数日前に、ブロガーのきょんさんがnoteにあげた文章がTwitterで話題になっています。
駐妻生活は、強制リセットボタン。アイデンティティ喪失を乗り越えた私の話
きょんさんが、駐妻になってからの葛藤、そして、それを乗り越えるまでの話が綴られています。
私はこれを読んで、すごく心が揺さぶられました。
駐妻なら、どこか共感するポイントもあるんじゃないかな?と思います。
色んな人に読んでほしいから、きょんさんの許可を得て、シェアさせていただきます。
駐妻生活は強制リセットボタン
駐妻生活は、強制リセットボタン
これはとても言い得て妙な言葉だと思います。
駐妻生活とは、仕事、友人、家族、生活、今までの人生で得たものを、日本に置いて(あるいは捨てて)海外で新しい生活を始めること。
夫の海外赴任の辞令が出て、帯同すると決めた瞬間に、強制リセットボタンを押すまでのカウントダウンが始まります。
きょんさんの文章の中では、こう綴られています。
正直なところ、駐妻生活というものはしんどいことが本当に多い。
まず1番大きいのは、自分の人生がリセットされることだ。自分の意思とは関係なく、強制的に。
そう。これが自分の意志なら納得できる。
でも、そうじゃありません。あくまで旦那さんの会社の指示。
だからといって家族がバラバラで生活をするのはあり得ない。
色んな葛藤の上での海外生活なんです。
海外に引っ越してすぐの頃。家や生活の拠点を決め、引越しの荷物が片付き、徐々に生活が落ち着いてくると、今度はやることが何もない。
今まで私を形作っていた友人、仕事、お金、生活のすべてがなくなり、「無」の時期が訪れた。
「無」の時期。
タイに来た直後、誰もが経験したことのある時間じゃないでしょうか。
もちろん、こっちに既に知り合いや友達のいる人なら別ですが。そうじゃない人がほとんどだと思います。
私は、きょんさんの文章を読んでいて、渡タイ直後の自分と重なって、涙が出そうになりました。
旦那以外と話すことのない日々
私の場合、2日で引越し荷物も片付け、その日から、予定はほんっとーに真っ白!!
子供もいないから、旦那さん以外に話す人もいないんですよね。
もう寂しすぎて1人で泣いてました。
男性からすると、毎日ゴロゴロできていいやんって思うかもしれないけど、友達もいない、予定もない生活ってほんと辛いんですよ。
楽しいことや悲しいことがあったときに、誰かと共有したいじゃないですか。それをする相手がいないんです。
仕事があれば、会社に行って同僚の人と話して、週末はゴルフの予定を入れて…って、自分で動かなくても、勝手に知り合いも予定も増えていきますよね。
でも奥さんは、とにかく自分で動くしかない。
そう考えると、女性の方が、確実に順応力やコミュニケーション能力が鍛えられますね笑
バンコク生活が楽しいと思えるようになったのって、いつ頃やろう?
3ヶ月位経った頃でしょうか。
少しずつ友達ができて、タイ語も少し分かるようになって来た頃だった気がします。
もちろん、前から海外生活が楽しみだったり、最初から友達がいたりとか、良いスタートダッシュを決められた方も、たくさんいると思うんですけどね。
私はそうじゃありませんでした。
お気楽駐妻と言われるといちいち腹を立ててた
そんな感じで、けっこう自分は駐妻になることに抵抗があったし、実際最初の頃は辛かったので、「駐妻は気楽」と言われることに、すっごく腹を立てていました。
大学の同窓会に参加したときに、
「俺、なれるもんなら駐妻になりたいわ〜!奥さんとかめっちゃ気ままな生活してるしさ〜」
なんて言ってるオジサンがいて、「何言ってんだ、オイ!」って眉間に皺が寄ったのを覚えています。
今考えると、来たばかりの私に、駐妻って楽しいよって教えようとしてくれただけなのかもしれませんが。
あの頃はほんと余裕がなかったな。
でも自分次第で楽しく出来る
文章の前半は、「駐妻って世間で思われているほどお気楽じゃないんだよ」という話が語られていましたが、後半では、きょんさんが、「その後どうやって駐妻生活を楽しいものにしていったのか」ということが綴られています。
もし、駐妻生活に悩んでるって人がいたら、是非読んでみてほしい。
毎日を今よりもっと充実したものにするヒントが得られるかもしれません。
駐妻生活は、強制リセットボタン。アイデンティティ喪失を乗り越えた私の話
ちなみに、この文章が投稿されているのは「note」と呼ばれるサービス。
文章、写真、音楽、動画などを投稿できる新しいタイプのプラットフォームとして、色々なクリエイターがこぞって利用しています。
私も数人フォローしているライターさんがいて、たまに覗きにいっています。
が、駐妻さんが投稿されているのは今まで見たことがありません。(私が知らないだけかもしれませんが)
そういう、きょんさんの新しい挑戦自体にも刺激を受けましたし、応援したいなあと思いました。
是非読んでみてください。
きょんさんのブログ: