こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
タイ南部の商業都市ハートヤイ(ハジャイ)から北に50分程車で行ったところにある町、ソンクラー。
港町ソンクラーは、東南アジアで7世紀ごろに栄えた海洋交易国家 シュリービジャヤがあった時代、すでに貿易港として存在していたと考えられている歴史ある町。
18世紀の後半頃には、中国の広東省、福建省などから多くの華僑が渡来し、貿易都市として更に栄えたといわれています。
ソンクラー旧市街は、当時の中国・ポルトガル様式の建物の文化的価値が見直され、リノベーションされたカフェや、ウォールアート等で彩られる、街歩きがとっても素敵な場所なんです。
今回は、そんなソンクラー旧市街の様子をお伝えします。
かつての精米工場ハップホーヒンで地図をゲット
ソンクラー旧市街を訪れると、まず目に入るのがこちらのソンクラー旧市街門(地図)。
この奥のエリアが旧市街になります。
ソンクラー旧市街に着いたら、まずはかつて精米工場があったという、赤い倉庫の「ハップホーヒン(地図)」を目指しましょう。
倉庫の中は綺麗にリノベーションされ、ソンクラー旧市街の歴史がわかるパネル展示などがありました。
こちらの建物が、ソンクラー旧市街の観光案内所のようになっており、旧市街の地図やパンフレットなどを入手することができます。
まずはこのガイドマップをゲットして、街の全体像をつかんでおきましょう。
ソンクラー旧市街は、タイランド湾から続くソンクラー湖に面しており、縦横に伸びた道路に挟まれた、半径1キロくらいのエリアです。
バンコクで最近注目を浴びている、チャオプラヤー川に面した倉庫街ソンワート(ソンワット)通りに似た立地、雰囲気だね
散歩しやすそう!
建物の奥はソンクラー湖の港に面しており、見晴らしがよく気持ちがいい!
大きな船も寄港していました。
赤い倉庫にレンガの煙突、とても印象的ですよね。
海側から見ると、建物の壁に絵が描かれていて、更に素敵!
港町ソンクラーが栄えていたころの雰囲気を伝える、海から見た景色の絵画ですね。
チャオプラヤー川みたいに、ボートから町が見られたらいいなあ
たまたまこちらの建物にいる間に、頭の上に商品をのっけてバイクに乗っている方がいらっしゃったので、思わずパシャリ。
この状態でバイク走れるの、信じられない。
倉庫の外には、米袋を背に載せて運ぶ労働者の姿が像になっていました。
タイの米文化は、長い歴史をもつのでしょうね。
ソンクラー旧市街 中国・ポルトガル様式の建物
ソンクラー旧市街は、ナコーンノック通り、ナコーンナイ通り、ナーンガム通りの3本の通りと、そこを交差する道路や小道で囲まれたエリアになっています。
街のいたる所に、交易時代の華人が建てたと思われる、中国・ポルトガル様式の建物が残されており、歴史ある町であることが感じ取れます。
街角にある石壁の建物と、大きく曲がった屋根。
ここの雰囲気などは、バンコクのタラートノイ(地図)を思わせますよね。
中国・ポルトガル様式の特徴である、窓上部の丸い装飾や、ブラインド状の羽根板(ガラリ)を重ねた扉窓。
胸がキュンとくる可愛らしさ。
宝くじ売りの人が、古い建物と相まって、なんだか絵のように馴染んでます。
カフェ・アマゾンも、古い建物をリノベーションした趣きのある作り。
「Amazonだからいっか!」って思って入らなかったんだけど、中の様子もとっても素敵らしい。入ればよかった~
3つの通りは、あちこちが小道で繋がっています。
地図を片手にウォールアートを探してもいいし、ただ誘われるままに裏小路に入ってみるのもいい。街歩きならではの楽しさ。
ソンクラー旧市街を彩るウォールアート
ソンクラー旧市街のもう一つの魅力は、街のあちこちにあるウォールアート。
特に子連れの場合、地図を片手に宝探しをするようなワクワクがあって、とても楽しかったです。
炎天下の中街歩きをするのは、大人は楽しくても、子供たちは飽きちゃったりするもの。目的があると楽しく歩けるよ
「ナンタルン」と呼ばれる、南部タイの伝統芸能の影絵人形が、スーツを着たお姿。
ヤワラート(中華街)の朝の様なカフェの風景。
中華街の朝カフェといえば、やっぱりおじいちゃん!
グラスに入ったコーヒーとパートンコー。まさにこれこれという感じ!
こちらの壁画の、タイの食堂の家族をそのまま描き出したような絵も、すごく心温まりました。
路地裏のあざやかな魚と、それをチラ見するねこちゃん達。
南部タイの伝統舞踊、マノーラを踊るお姿。
ちなみに、この小道の奥は、海につながっていました。
ピンク色の花散る枝の下にいる、街角の娘さん。
中には仕掛け絵もあって、子供達も楽しくウォールアートの世界に溶け込みました。
ガイドマップには主なウォールアートの場所も記されているので、小さな子供がいる場合、地図を眺めながら探して回るのが楽しいと思います。
ソンクラー旧市街 主なスポット
① 無料の邸宅資料館 バーン ナコーンナイ
ソンクラー旧市街の中でとても目立つ建物が、バーン ナコーンナイ(地図)です。
ナコーンノック通りとナコーンナイ通りの両方から入れる大きな邸宅で、中は無料の資料館になっています。
邸宅の中は、オーナーが集めた当時の生活用品や装飾品などが展示されてます。
天井高い石造りの建物が、なんとも素敵!
また、プミポン前国王とご家族の写真が、たくさん飾られているのが印象的でした。
建物の外壁には、つぼやお皿が飾られており、美しい~!
この建物を行き来することで、二つの通りを通り抜けできるのが便利。
街歩きの間、何かと目にしたり入ったりした建物でした。
② 関帝廟とサーンラックムアン(市の柱)
ナーンガム通りにある関帝廟(地図)。
関帝廟と同じエリアに、サーンラックムアン(市の柱)もありました。
中華廟の中にあるサーンラックムアンは時々見かけますが、関帝廟と一緒になっているのは珍しかったです。
③ 壺アイスのお店 アイティムオーン
ソンクラー旧市街で恐らく1番有名なアイス屋さん(地図)。関帝廟の斜め向かいにあります。
南部の影絵ナンタルンの屋台が目印。
こちらのお店は、アイティムオーンの名前の通り、アイスクリーム(アイティム)がつぼ(オーン)の中に入っているのが特徴です。
つぼの中に入ったココナッツアイスと、銀の器。見ているだけでも涼しげですね。
この鳥さんのつぼは、洗って持ち帰ることもできるよ!
④ タイのデザートカフェ トーンガム
街歩きで一息入れたいときは、アイスクリーム屋さんを更にまっすぐ行ったところにある、タイのお菓子を使用したデザートカフェ、トーンガム(地図)がおススメ。
お店の中には、タイ独自のお菓子や焼き菓子がズラリ!
カフェでイートインすると、美しく盛られたお菓子とともに、一息つくことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ソンクラー旧市街は、まだまだ外国人観光客にほとんど知られていないため、街の雰囲気をゆったり全身で味わうことができて、個人的に大満足でした。
ナイトマーケットなどもあるようなので、ホントはここで1日滞在したかったです。
交易の歴史と、中国から渡ってきた華人の影響を色濃く感じる、とても魅力的な町ソンクラー旧市街。
渡航制限が解除され、たくさんの観光客が訪れる街になってほしいと願っています。
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