
こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
ロッブリー県は、タイ最大のひまわりの生産地。
日本で「ひまわり」と言えば夏の風物詩ですが、タイでは、ひまわりは乾季の11月末から1月初旬頃にかけて満開になります。

そして、毎年その時期に合わせて、土・日・祝日のみの特別列車、通称「ひまわり列車」がバンコク発着で運行されます。

このひまわり列車は、ひまわり畑もさることながら、「パーサック・チョンラシット・ダムの湖上を線路で走る」というのがもう一つのハイライト。
列車が湖の上を走るのは、タイではここだけなんだそう。
「ひまわり列車」の運行スケジュールはこんな感じ。
- 06:00頃 バンコク フアランポーン駅出発
- 9:00~15:30頃 ロッブリー滞在
1.ゲーンスーデン(Kaeng Sue Ten)駅から出発
2.パーサック・チョンラシット・ダムの湖上に停車、記念撮影
3.コークサルン(Khok Salung)駅に停車、お土産購入
4.パーサック・チョンラシット・ダム(Pa Sak Jolasid Dam)駅到着
5.自由時間(有料の専用車でひまわり畑に移動) - 15:30頃 同駅出発
- 18:50頃 フアランポーン駅到着
ところでこのひまわり列車、バンコクから出発すると移動時間が片道3時間もかかり、おでかけ1日がかりになってしまうのがちょっと大変なところ。
バンコク発着の場合は予約も必須で、行きたいと思ったタイミングでチケットが取れないということもあります。

そんな時におススメなのが、「車でロッブリーまで移動し、ロッブリーの区間のみでひまわり列車に乗る」という方法。
この方法だと、電車の乗車時間は1時間半程ですし、事前予約も不要なので、気軽に行くことができますよ。
この記事では、ひまわり列車の現地での乗車の様子などについて、詳しく紹介していきますね。
前回ロッブリーに行ったときから気になっていた、ひまわり列車の現地乗車スケジュール。
なかなか情報も手に入らなかったので、ようやく全貌がわかってスッキリ!
乗車はゲーンスーデン(Kaeng Sue Ten)駅から

ひまわり列車の乗車駅はゲーンスーデン(Kaeng Sue Ten)駅(地図)というところ。
この駅の隣に、ダム湖に隣接している大きな「パーサック・チョンラシット・ダム駅」というのがあるのですが、ひまわり列車はこの駅には行きは停車しないので注意が必要です。

ゲーンスーデン(Kaeng Sue Ten)駅の駅舎で、チケットを購入します。

こちらがチケット。
イマイチ仕組みがわからないのですが、エアコンなしの三等車でロッブリーの区間だけの往復乗車券が販売されています。2024年時点で100バーツでした。
ちなみに身分証明書の提示が求められました。この乗車券は指定席になっており、座席指定に氏名を印字するため、必要になるようです。

ただ、満席の場合でも列車には乗客全員を乗せており、座席のない人は立ち乗りで乗車していたので、ひまわり列車に乗れないということはありません。
この駅のひまわり発車時間は9時9分でした。
チケットを買うことを考えると、8:45までにはこの駅に着いておこう!

「タイの電車だからどうせ遅れるだろう」と思っていたら、意外にも列車は定刻通りにゲーンスーデン(Kaeng Sue Ten)駅に到着しました。

たくさんの人たちがこの駅で乗車。

ひまわり列車、しゅっぱーつ!
てっきりこの先のパーサック・チョンラシット・ダム駅から出発するのかと思っていたので、慌ててゲーンスーデン駅に移動したよ。間に合ってよかった
ひまわり列車の湖上の景色

列車に乗って緑が続く景色を眺めていると、線路の先が少しずつ水面になっていきます。

曲がりくねった線路の先が…ダム湖!わくわく!!
車両の左右どちらの車窓から景色を見るべきか、そわそわしてしまいます。

右側の車窓の線路もおおきく曲がりくねり、遠くの先まで見渡せるようになってきました。
全開の車窓からみなさんスマホを出して撮影。落とさないようにくれぐれも気を付けて!

雨季が終わったばかりなので、水面はかなり上昇中。
緑地だったところが水面になっているの、面白いですよね。湿地みたい。

完全に湖上に出ると、車窓から目に映るのは水一面。
ひまわり列車だけの特別な景色です。

ひまわり列車は、この湖上の長い橋の途中で停車し、線路に降りることができます。
撮影のための停車時間が大体25分くらいあります。

車両に乗っていたほぼすべての人が一斉に線路に降りだすのは、見ていてなかなか面白い。

線路上は、脱線事故にでも遭ったのかな?と錯覚するほどの混雑ぶり。

せっかくなので先頭車両の方まで行こうと思ったのですが、線路が人でいっぱいで移動もままならない!

ということで、機転を利かせて列車内から移動することにしました。
ガラガラの湖上列車、すごく珍妙。

湖上のこの部分は、線路の脇が一段下がり、遊歩道になっています。
この遊歩道の部分は、このまま歩いて陸地まで戻ることもできますよ。
この一段下がった所から、列車の下の車輪の部分を見るのも楽しいよ。普段ではぜったい見られない視点

こちらが先頭車両。

記念撮影をする人たちでわちゃわちゃ…。
人のいない先頭車両とカーブを描く線路を撮りたい場合は、皆が列車に戻る発車案内のぎりぎりまで粘る必要がありそう。

幻想的な景色!…というよりは、湖上で車両事故に遭いましたみたいな光景ですね。
ちなみにひまわり列車の湖上の停車時間帯的に、先頭車両の写真は逆光になるので、行くなら最後尾がいいのかも…?
ひまわり列車 お土産タイム

撮影時間が終わり、列車はそのまま湖の先のコークサルン(Khok Salung)駅に行きます。

このコークサルン(Khok Salung)駅が、ひまわり列車の行きの終着地点。

ここでも20分程の停車時間があり、駅のホームでお土産を買うことができます。

地元の人たちからすると、観光客がたくさん訪れる、1日1回のかきいれどき。
ここぞとばかりに、たくさんの屋台がでていました。

地元のお菓子や軽食などがたくさん。
旅先の買い物は一期一会。
ちょっとでも心に引っかかったものがあったら、ぜひトライしてみよう
ひまわり列車 降りた後の過ごし方

コークサルン(Khok Salung)駅を出発し、ダム湖のところまで戻り、パーサック・チョンラシット・ダム(Pa Sak Jolasid Dam)駅に到着。
ゲーンスーデン(Kaeng Sue Ten)駅で列車に乗ってから、2時間弱の乗車時間でした。

ひまわり列車の時だけ使用されるのかな?パーサック・チョンラシット・ダム駅行きの行き先標示板。

パーサック・チョンラシット・ダム駅では、全ての乗客が降車します。
というのも、この駅からバンコクに帰る列車が発車するのは15:30。
この駅の到着時間は午前11時前だったので、列車でバンコクに帰る場合、4時間半ほどの自由時間があります。
この自由時間の間の主な過ごし方は3つ。
- 専用のバンに乗って、ひまわり畑やカフェなどをまわる
- ダム湖駅の専用トロリーに乗って、ダム湖を周遊する
- 自力で周辺を散歩

専用のバンでまわる場合、パーサック・チョンラシット・ダム駅で列車を降りたところにたくさん受付があるので、このうちのどこかで利用しましょう。
料金は見た感じ、ほとんどが一人あたり70バーツでした(2024年時)。

こちらが受付でもらったチラシ。大体どんなところをまわるのかわかりますね。
ひまわりは時期によって満開の見どころ場所が変わるので、専用のバンにお任せすると安心だと思います。

もうひとつは、ダム駅の敷地の中にあるトロリーの発着場から、トロリーに乗ってダム湖を周遊する方法。
ひまわりよりも、ダム湖そのものを堪能したい場合には、こちらの方がいいかもしれません。
こちらは大体1時間に1本ほどのペースで運行しており、所要時間は1時間程。

湖の周りは広場になっていますので、自力で散歩する場合でも十分楽しめます。
湖畔では、凧揚げをしている人たちがいたり、ロッブリーのシンボルでもあるサルの像と写真撮影したり、のんびりと過ごせます。
徒歩圏内に、水族館や、ダムの放水口もありますよ。

今回はロッブリー現地までは車で移動したので、専用バンのチラシにも載っていた、「Y-Oファーム(地図)」というところに寄ってみました。
この場所、ゲーンスーデン駅からひまわり列車に乗ったときに、車窓から見えて気になった場所です。

というのも、見えたんです…。車窓からゴジラが…。
そしてここにありました…ゴジラ。

ゴジラの他にも、映画の指輪物語に出てくるクモをめちゃくちゃ可愛くしたような巨大クモさんもいました。

ひまわり畑に…こいのぼり??
この節操のなさがタイランド。

こちらのファームは基本的にひまわりを売りにしており、畑の入場料は20バーツでした。

肝心のひまわりはというと…私たちが訪れたときは11月の乾季のはじめ頃だったので、まだちらほらという感じ。

ちょっと思い描いてたんとは違うけど、「ひまわり畑の奥を走る列車」も見ることができて大満足。
まとめ

以上、車でロッブリーまで移動し、ロッブリーの区間のみでひまわり列車に乗るという方法についてご紹介しました。
個人的には、ひまわりの見頃の時期に併せて、この方法をとるのがめちゃくちゃオススメ!!
ひまわりの一番の見どころの時期に、ひまわり列車のチケットを事前予約するのは結構難しいのですが、この方法だと予約いらずです。

私は今回もご縁がなかったけれど、満開のひまわりは、こんなに美しい!
ぜひロッブリーで、湖上列車もひまわりも堪能してみてくださいね。